request.28 ページ28
ーMiyama sideー
せっかく会えたのに、チャンスがあるのに、それを今度は永遠に手放すのか…？
死んだらもう会えない。戻れない。
Aも、佐田先生たちも見捨てることになる。
父さんを裏切ることにもなるんじゃないのか…。
そう思っても、ぼやける視界を晴らすことができず、Aのそばに僕も倒れた。
A「…せい！…先生！…深山先生！」
Aの…声…？
それに気付くと、徐々に光が見えてきた。
Aが目を潤ませて僕を見ていた。
深「……君…」
A「深山先生…！よかった…ううっ…」
深「…なんで泣いて…」
聞こうとしたら、自分の目にも涙が溢れてきた。
理由はもう一つしかない。
深「…もう君に…会えないかと…思った…」
A「…ッ…！」
話すにつれてまた涙が出てくる。
止められなかった。止めたくなかった。
深「……好きなんだよ………ずっと、君が…好きで………堪らなかった…」
A「深山先生…。思い出せなくて…ごめんなさい…私が深山先生の……大事な人だってこと…」
深「…なんだ…分かってたのか…」
A「分かりますよ…分かる……事実なんだから分かる…翔くんから深山先生が隠してたことも聞いた…」
まあ、予想の片隅にはあったことだ…。
そうおかしなことではないか…。
A「…深山先生……私も深山先生のこと好き…」
深「…えっ…」
突然のことで頭の回転が遅くなる。
まさか、ここで言われるなんて。
僕は硬くなった身体を無理やり起こす。
A「深山先生…！？まだ安静に…」
深「ほんと……限界」
付けられたマスクも取って、意識も朦朧としたまま、Aを引き寄せてキスをした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 42人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
深榎向上委員会(はるか)(プロフ) - ぴーちゃんさん» ありがとうございます！私も深山先生大好きでこれ書いてますので！もう少しで完結の予定なんですが、精一杯書かせていただきます…！！！！！ (2021年2月13日 20時) (
レス) id: 09a4a6dc9b (このIDを非表示/違反報告)
ぴーちゃん(プロフ) - コメント失礼します！私も深山先生大好きです！応援してます！更新頑張ってください！ (2021年2月13日 16時) (レス) id: af374e4c11 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はるか | 作成日時：2020年7月17日 13時
