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ーMiyama sideー
"何もない"なんてこと、無いんだよね。
恐らくさっきの会話は聞いていたはずだから、別に話してもいいんだけど…
A「え…えぇ…？」
君が何も知らないんだと思うと、言いたくても言えなかった。
深「…戻ろ。ノート、明石さんとかに渡してまとめてるんでしょ？」
A「あっ、はい…」
深「じゃ決まり」
A「えっ、ちょ、深山先生」
早々に切り上げた。
思い返せば、この行動はただの自分の逃げだったんだけど。
-21年前-
父親が亡くなって、学校に行けるようになっても、僕に話しかける人なんていなかった。
他の生徒はおろか、先生たちすら嫌な目を向けてくる。
A「ねえ、テストどうだったの？」
でもAだけは違ったんだ。
深「…はい」
A「…あれ、私より低いじゃん！2点差！」
深「別に気にしないんだけど」
A「私ね、深山くんの点数より高かったら親に好きなもの買ってもらう約束したの」
深「勝手に約束に利用されてんの、僕」
A「だってクラスの中で一番成績いいもん。そうだ、深山くんも買い物付き合ってよ。今週の土曜日」
深「その日はいとこの手伝いあるんだよね」
A「そうなんだ、ごめん。でもいつか行こう？」
深「え！？あ、あぁ…いつかね…」
その「いつか」は、まだ達成されていない。
Aがアメリカに行ったのもあるけど、実はその土曜日に"ある事件"が起こっていた。
当日の午前中にAから電話がかかってきた。
A『もしもし深山くん？今ね、私の家の近くで誰かの死体が発見されたって』
深『はあ！？嘘じゃなくて？』
A『嘘じゃないよ！家出てすぐのところに警察とかいるし…』
深『えっ…』
あとの会話はうろ覚えだ。
それで買い物に行けなくて、親が警察に話聞かれてるとか、そんなことだったと思う。
父親の時と無意識に重ねて、よく聞いていなかったんだろう。
A『なんか、すごい不安…』
ここから本気で弁護士を目指そうと思った。
深『…今行くから待ってて』
冤罪を減らすだけじゃない、もっと多くの"誰か"を救えるような弁護士、なんていうのは大きすぎるかもしれないけど。
たぶん僕は、自分とAのために弁護士になった。
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深榎向上委員会(はるか)(プロフ) - ぴーちゃんさん» ありがとうございます！私も深山先生大好きでこれ書いてますので！もう少しで完結の予定なんですが、精一杯書かせていただきます…！！！！！ (2021年2月13日 20時) (
レス) id: 09a4a6dc9b (このIDを非表示/違反報告)
ぴーちゃん(プロフ) - コメント失礼します！私も深山先生大好きです！応援してます！更新頑張ってください！ (2021年2月13日 16時) (レス) id: af374e4c11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか | 作成日時：2020年7月17日 13時
