続･薄ミュメンバーの優雅な一日があるわけがない

29話 ページ9

秋「へー。コンビニの店員さんが…」

落ち着いたところでココアを入れてくれて話をした。

「うん、なんか深刻そうな顔してて、真剣そうだったから、余計にかけにくくて…。」

秋「んー。確にかけにくいけど、かけないと店員さんも困っちゃうんじゃないかな…」

「だよね…。
ちょっと、落ち着いたしかけてみようかな…そろそろ時間だし」

手紙に書かれた時間と時計を見る。
何度見てもあと５分ちょっとで書かれた時間だ。

秋「うん、俺ここにいるから。」

「ありがと。」

時計の針が動く音にドキドキしながら、静まり返ったこの広い部屋で時計をジッと見つめる。

秋「そんな緊張しなくても」

時計とにらめっこを続ける私に秋人さんが少し笑う。

「だ、だって！電話するの緊張するよ！！この妙に静かな空間も！」

秋「あ、やっと笑った、緊張ほどけた？」

「あ…うん！なんか、気持ちが軽くなった！」

秋「よかったよかった」

秋人さんは本当にかっこいいなぁ。
さりげないフォローに私は何度、助けられただろう。

秋人さんだけじゃない、だいにゃんだってぴろしだってじゅんじゅんだって松田さんだって。

みんなに私は救われている。

こんなにも嬉しいことはない。


ありがとうみんな、私、生まれてきて、生まれてこれて本当に嬉しい。







ありがとう。

30話→←28話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す