続･薄ミュメンバーの優雅な一日があるわけがない (ページ13)

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33話ページ13

33話

ファミマの店員さんに会う日、土曜日になった。

凌さんと２人待ち合わせのカフェに向かって、無言のまま歩く。

「凌さんは、かっこいいですよね。」

凌「え！？突然だね」

「いや、横顔が綺麗な人っていいなぁって思って」

凌「そう言われると嬉しいなぁ、でも、Aちゃんも結構綺麗なほうだと思うよ」

いやいや、そんなことないし！！
だけど！こんなイケメンに、言われるとすんごい嬉しい。

「ありがと！」

そんな、他愛もない話をしているとカフェの正面まで来てしまった。

「ここ？」

凌「うん、俺もついて行こっか？」

…

「ううん！へーき！ここまでありがとう！」

凌「うん、じゃあー時間後また来るから、頑張って！」

「わかった！ありがとう！」

凌さんと別れ、店内へ入ると窓側の端の席にこの間の店員さんを見つける。

「こんにちは…」

恐る恐る声をかける。

「あっ、こんにちわ、来てくれてありがとう。どうぞ座って？」

「あ、失礼します。」

座るとすぐに可愛らしくもかっこいい制服に身を包んだ店員さんが注文を取りに来た。

適当に、甘い紅茶をたのむとすぐに運ばれてきた。

「あ、私は三鷹よもぎ。覚えてない？」

三鷹よもぎ…出来る限りの脳を使って頭の中の記憶をたどる。
が、なかなか思い出せない、いや、全く思い出せない。
三鷹よもぎと言う人との記憶は何一つない。

「ごめんなさい、全く。」

「そっか、私はね、あなたの母親なの。」

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