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生憎、それは恋だった ページ9

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ぺちぺちと俺の顔を叩く誰か。


「二口堅治!あんたが誘ってきたんでしょ!?」


「なんで、、お前.......」



崩れた髪、浴衣、息切れして荒い呼吸、火照った顔。


少し幼い顔。




「あんたの今までの奇行の数々にまんまと惑わされた私が彼氏に振られちゃったの!」


「はぁ?振られたぁ!?!?」


「私が!あんたのこと好きだってお見通しだったの!」




「.......は?」



ハッとして口を滑らせたと口を手で抑える俺のバカな幼なじみ。



「俺のこと、好きなの?」


そう問いかけると顔を赤くして頷いた。

マジかよ。



俺の運、全部ここで使い切った?
念の為、Aのほっぺたを軽く抓る。



「痛っ!なんで私ので検証すんのよ」

「夢じゃないのかよ」


まだ俺は魔法使いにはなっていなかったらしい。



花火の開始のアナウンスが流れて誰もが心踊らせるこの瞬間。




「好きだよ、けんじ」


「俺も」




一発目の花火に照らされてできた影は

綺麗にひとつに重なった。




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- このお話、とってもきれいですね。 (2019年8月20日 16時) (レス) id: ae07f72a57 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みやこ | 作者ホームページ:http://uranai.  
作成日時:2019年8月18日 16時

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