episode.49 ページ49
目を覚ますともはや見慣れてしまった黒に包まれた部屋にAは昨夜のことを思い出そうとするが、霞掛かったようにぼんやりとしか思い出せない
寮を出てからの記憶が曖昧だった
ベッドから起き上がるが、寝ていたのはA1人のようで、部屋の主は今はどこかに行っているようだった
自室に戻ろうと床に足をつけた時にｶﾞﾁｬﾘと扉が開いた
｢起きたか｣
『おはようございます』
｢……もう大丈夫そうだな｣
するりと頬に手を添えられ顔を上げさせられた
『はい。寮を出てからの記憶はぼんやりしていますが、それ以外は問題ないですよ』
｢ふむ……着替えてきなさい。朝食はこちらにフロルが用意してくれている｣
優秀すぎるしもべ妖精は有事の際、しっかりと主人が懐く人物へと従っているようだった
……そうするように言ったのは私だけれども
なんだか腑に落ちないのは気のせいだろうか
着替え終わり、スネイプと共に朝食を取ったAはスネイプに連れられてクィディッチの観戦に来ていた
『どうして私まで』
Aの訴えにスネイプは何も答えることはなく、ただじっとAを見るだけでどうも落ち着かない
しかも教師陣の観戦席なために周り、主に生徒だが、その視線が集まって居心地が悪かった
試合開始のホイッスルがなって視線が選手たちへと移ったことにAはようやく息を吐けた気がした
今回はグリフィンドール対レイブンクローだが、両寮に関係ない生徒も多く来ている
その理由としてはハリーが持つファイアボルトを見るためなのだろうと予想がつく
『……随分と上手い使い方をしますね』
｢ポッターのことかね｣
試合を見ながらAがぽつりと零した言葉をスネイプが拾った
お互いに視線は試合を追っているが、何故かはっきりと声は聞こえていた
『いいえ。チョウ･チャンのことです』
男相手になら上手く戦えるんじゃないですかね、彼女、とAにしては珍しくあまり好意的では無い言葉を口から出した
確かに女性らしさを見せながら飛ぶチョウを観客は勿論、近くで飛んでいる選手なら尚更目で追ってしまうだろうし、異性として意識するだろうとスネイプは思う
『ハリーは明らかにそういうことに慣れてないと分かってしまいますからね』
｢では、ポッターが負けると？｣
『いえ、試合自体はハリーがスニッチを取って終わりですよ』
そんな話をしている間に試合に展開があったようで、チョウが何かを指さした
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みや(プロフ) - 麻さん» コメントありがとうございます！更新を止めて暫く経つのにコメントくださったんですね。嬉しいです^^*続き更新しました！これからもよろしくお願いしますね。 (2020年2月24日 19時) (
レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - サキさん» コメントありがとうございます！やめなくて大丈夫なように頑張って続き書きますね！これからもよろしくお願いしますね^^* (2020年2月24日 19時) (レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - クリさん» コメントありがとうございます。かっこよくて、たまに可愛い教授を目指して書いているのでそう言っていただけて嬉しいです^^*これからもよろしくお願いします。 (2020年2月24日 19時) (レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - あっちゃんさん» コメントありがとうございます。いい意味で捉えます！ありがとうございます^^*これからもよろしくお願いしますね。 (2020年2月24日 19時) (レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - きぬさん» コメントありがとうございます！ようやく更新致しました！！これからもよろしくお願いします^^* (2020年2月24日 19時) (レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2018年6月27日 16時
