episode.4 ページ4
食事も終わり、スネイプはフロルが淹れた紅茶を飲みながら薬学書を読んでいる
Aは自室に戻り眠っていた間に届きフロルが対応してくれた薬草の注文書に一度目を通し、今日新たに届いた分を見て明日の段取りを頭の中で組み立てていた
……教授の言うとおり、このままでは厳しいなあ
フロルの手伝いがあっても終わらないほど注文が殺到する時がある
スネイプにはああ言ったが止めるのが一つの手であるのは確かなのだ
Aは1つ息を吐いて目を伏せた
睫毛がAの肌に長い影を作る
『…フロル』
｢お嬢様、どうかなさいましたか！？｣
フロルを呼び出してAは彼女の目を真っ直ぐに見た
唇は真一文字にｷｭと結ばれている
『
私が言い出して始めたことに巻き込んだ手前、こう言うのは申し訳なかったが決めたのだ
今年からはより忙しくなる
満足に出来ず疎かになるくらいなら止める方を選ぶ
｢お嬢様がそうお決めになられたのならフロルめは何も申しません。フロルの一番はお嬢様の意思です、お嬢様の健康です｣
『……ありがとう』
Aは眉を下げて笑った
学期中に倒れてからフロルもそれを考えてはいたのだろう
ただ、それを主人であるAには言わなかっただけで
恐らくAが何も言わなければ黙ってサポートを続けてくれたはずだ
彼女はいつだってAの気持ちを優先してくれる
……自分で決めて始めたことすら満足に出来ないなんて、情けないな
時計を見るともう日を跨いでおり、Aは今日はもう寝ようと立ち上がる
｢……お嬢様｣
『どうしたの？』
｢教授様はまだ起きていらっしゃいます。どうやら眠れないようですが……｣
フロルにそう言われてAはスネイプの顔を思い出す
窶れが酷くそちらに目がいっていたが思い返せば確かに隈があった
目の下に、くっきりと
『教授はまだリビングにいるの？』
｢はい｣
『……分かった。フロル、今日はもう休んでいいよ』
フロルはﾊﾟﾁﾝと音を立てて姿を消し、Aはリビングに足を向けた
……リラックス効果のあるハーブティーでも用意しよう
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みや(プロフ) - 麻さん» コメントありがとうございます！更新を止めて暫く経つのにコメントくださったんですね。嬉しいです^^*続き更新しました！これからもよろしくお願いしますね。 (2020年2月24日 19時) (
レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - サキさん» コメントありがとうございます！やめなくて大丈夫なように頑張って続き書きますね！これからもよろしくお願いしますね^^* (2020年2月24日 19時) (レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - クリさん» コメントありがとうございます。かっこよくて、たまに可愛い教授を目指して書いているのでそう言っていただけて嬉しいです^^*これからもよろしくお願いします。 (2020年2月24日 19時) (レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - あっちゃんさん» コメントありがとうございます。いい意味で捉えます！ありがとうございます^^*これからもよろしくお願いしますね。 (2020年2月24日 19時) (レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - きぬさん» コメントありがとうございます！ようやく更新致しました！！これからもよろしくお願いします^^* (2020年2月24日 19時) (レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2018年6月27日 16時
