episode.11 ページ11
『ごめんなさい、ありがとうございます』
｢僕がしたくてする事です。それにあと5年で全てが終わるのならそれから彼と話したって遅くはない。本来なら僕にその未来は無かった。
だから気にしなくていいんです。貴女は自分のしたいことをすればいい。僕を上手く使って下さい｣
『ブラック家次期当主を扱き使うなんて他の人にバレたら怖いですね』
｢貴女の血筋の方が凄いですからね｣
惚けたことを言うAにレギュラスが突っ込み、顔を合わせてふふ、と2人で笑った
『暫くはこの部屋にずっといてもらう事になります。食事はフロルが持ってきてくれますし、お風呂も様子を見て彼女が案内してくれます。私もこっそり会いに来ますね』
｢それは楽しみですね。暫くは体力を戻すことが先決ですから暇にはならないですよ｣
『そう言って貰えると助かります。ではまた』
そう言ってAは部屋を出た
扉を閉めた瞬間にｶﾞｸﾘと身体が床に崩れ落ちるが瞬時に音を消したために誰にもバレることは無かった
そのまま壁伝いにAは自室に戻りベッドに倒れこんだ
『……私も体力、戻さなきゃ。起きてから数日でこれは無茶だったか』
目を閉じるとすぐに睡魔に襲われそのまま身を委ねた
夜の帳が降りた頃ようやく帰ってきたスネイプはどことなく不機嫌だった
『教授、何かありましたか？』
｢……ポッターが魔法を使ったそうだ｣
『それでもハリーは退学にはならないでしょう？』
苦虫を噛み潰したように言うスネイプにハリーが何をしたのか分かったAがそう返す
すると驚いたようにスネイプがAを見た
｢何故知っている｣
『だってまだ逃亡しているでしょう？それを考えたらあの権力に固執する魔法大臣は法を捻じ曲げてでもハリーを守るでしょうから。杖を取り上げるなんて以ての外です』
とある記事の書かれた新聞を片手に直接的な回答ではないが提示された言葉にスネイプは成程な、と頷いた
｢お前ならアレは何処に行くと思う｣
『……まずハリーの様子を見に行くでしょう。それからは
｢……どちらにせよ？｣
『そうですね……狼と犬は裏切った鼠を追いつめる、とだけ』
食えない笑みを浮かべてそう言ったAには何を言っても聞き出せないとスネイプは経験上知っている
溜息だけ吐いて食事が並べられているテーブルについた
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みや(プロフ) - 麻さん» コメントありがとうございます！更新を止めて暫く経つのにコメントくださったんですね。嬉しいです^^*続き更新しました！これからもよろしくお願いしますね。 (2020年2月24日 19時) (
レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - サキさん» コメントありがとうございます！やめなくて大丈夫なように頑張って続き書きますね！これからもよろしくお願いしますね^^* (2020年2月24日 19時) (レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - クリさん» コメントありがとうございます。かっこよくて、たまに可愛い教授を目指して書いているのでそう言っていただけて嬉しいです^^*これからもよろしくお願いします。 (2020年2月24日 19時) (レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - あっちゃんさん» コメントありがとうございます。いい意味で捉えます！ありがとうございます^^*これからもよろしくお願いしますね。 (2020年2月24日 19時) (レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - きぬさん» コメントありがとうございます！ようやく更新致しました！！これからもよろしくお願いします^^* (2020年2月24日 19時) (レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2018年6月27日 16時
