episode.68 ページ18
目を覚ましたハリーはダンブルドアと話していた
｢そうだ、僕、クィレルを……｣
｢彼は死んでおらんよ……表向きは死んだことになっておるがの｣
事を最初から話していたハリーが思い出したように言うが、ダンブルドアの言葉にハリーは緑の目を瞬かせた
ダンブルドアはﾆｺﾘと笑いこう続けた
｢Aが彼を助けたのじゃ。友を殺人者にはさせないと。その為とはいえ、失神呪文を君に掛けたことを謝っておった｣
｢Aが…？先生、Aは無事ですか？！｣
｢無事じゃ……ただ、まだ寝ておる｣
そう言い、立ち上がったダンブルドアが隣のカーテンを引くとそこには眠るAがいた
｢かなり強力な失神呪文を掛けられていたのに頑張りすぎたのじゃ｣
少し困ったように笑ったダンブルドアがカーテンを閉めた
それからハリーはどうして賢者の石をハリーが取り出せたのかなど、たくさんの質問をした
｢……クィレルがAの事をもしもの時の保険だ、って言っていたんですが｣
｢ふむ、儂が生徒を見殺しにすることは無いと思ったからじゃろう…たまたまそこにいたAが攫われたのじゃ｣
『そうですね。教師の癖して後ろから失神呪文掛けてくるなんて卑怯ですよ』
カーテンの向こうから声が聞こえ、ハリーのベッドのカーテンがｼｬｯと開けられた
｢A、もう動いても大丈夫かの？｣
『大丈夫ですよ……ハリーも無事みたいだね』
微笑むAにハリーは曖昧に笑った
｢うん、A。ごめんね｣
『……何が？それより失神呪文掛けてごめん』
｢それはいいんだ！僕、あのままだとクィレルを殺しちゃってたから…Aのおかげだよ。それにAが正しかったのに僕たち、君を避けてたから｣
辛そうな顔をしたハリーの頭をAはｸｼｬﾘと撫で、彼の目を見てこう言った
『ハリーたちは犯人は違えど、結果的には賢者の石を守ったんだからそれでいいじゃない』
｢都合がいいのは分かってるけど……また、仲良くしてくれる？｣
おずおずと差し出された手をAは迷うことなく握った
『もちろんだよ』
その様子を微笑ましく見ていたダンブルドアが口を開いた
｢そろそろ学年末パーティーが始まるから大広間に行っておいで｣
ハリーは頷いてAの手を掴み大広間まで走った
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えぐち - めっちゃあやかし緋扇混ざってるし面白いですね (2021年2月21日 21時) (
レス) id: ba6b4fdba7 (このIDを非表示/違反報告)
クリ - この小説を読み始めました続編楽しみにしてます。 (2019年7月7日 12時) (レス) id: bcc8d54971 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - レモンさん» コメントありがとうございます^^*更新はゆっくりですがこれからもよろしくお願いします (2018年12月17日 15時) (レス) id: c0cb5464bf (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、最初から読みました。とても面白かったです！すんなり世界観などにのめり込むことが出来ました！これからもこの作品を楽しみにしてます！ (2018年12月17日 14時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
renka20020319(プロフ) - あやかし緋扇が混じっててびっくりしました！とても面白い小説ですね！ (2017年6月4日 19時) (レス) id: a1d88666cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2017年3月9日 16時
