episode.65 ページ15
微かな声が聞こえ、耳を澄ませば段々と正確に聞こえてきた
ハリーとクィレルの声だと認識した瞬間に意識が覚醒した
……かなりの間気を失っていたみたい
縛られている感覚がないのでそのまま放置されていたのだろう
身体はまだ重たいが動けないことは無い
｢…さあ、ポケットに入っている石を貰おうか｣
ヴォルデモートの声に空気が緊迫してﾋﾟﾘﾘと痺れた
こっそりとローブに手を入れると杖と扇子はちゃんとそこにあり、杖だけを手に持った
ハリーが石を渡すことを拒否すればクィレルがハリーの手を掴んだが、すぐに叫び声をあげ手を離した
その事にヴォルデモートがハリーを殺すように命令したが、クィレルが杖を構えるよりもハリーが彼に飛びかかるほうが早かった
その瞬間にAは起き上がり杖を構えた
『ステューピファイ……インカーセラス』
素早く立ち上がりハリーに失神呪文をかけ、クィレルの足を縄で縛った
クィレルの顔は焼け爛れ、痛々しい
驚いた顔をしたヴォルデモートを見下ろし口を開いた
『もうすぐダンブルドアが来るよ……逃げれば？』
｢俺様を殺さないのか｣
訝しげにAを見るヴォルデモートにきっぱりとこう言い切った
『今貴方が死ぬのは未来に反する』
その言葉にヴォルデモートは目を大きく見開いた
しばらくの静寂の後、ゆっくりと口を開いて尋ねた
｢…お前は預言者か｣
『違う。たまに予知夢を見るだけ……それも近い未来しか見えない』
｢……俺様を見逃したこと後悔しても知らんぞ｣
それだけ言ってヴォルデモートはクィレルの後頭部から抜け出し逃げた
この場で起きているのはAとクィレルの2人になった
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えぐち - めっちゃあやかし緋扇混ざってるし面白いですね (2021年2月21日 21時) (
レス) id: ba6b4fdba7 (このIDを非表示/違反報告)
クリ - この小説を読み始めました続編楽しみにしてます。 (2019年7月7日 12時) (レス) id: bcc8d54971 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - レモンさん» コメントありがとうございます^^*更新はゆっくりですがこれからもよろしくお願いします (2018年12月17日 15時) (レス) id: c0cb5464bf (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、最初から読みました。とても面白かったです！すんなり世界観などにのめり込むことが出来ました！これからもこの作品を楽しみにしてます！ (2018年12月17日 14時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
renka20020319(プロフ) - あやかし緋扇が混じっててびっくりしました！とても面白い小説ですね！ (2017年6月4日 19時) (レス) id: a1d88666cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2017年3月9日 16時
