episode.51 ページ1
それからスネイプは少しAを避けていた
いつも以上に素っ気ない彼の態度がAを悩ませる
……何か教授の気に障ることをしたのかな
毎晩ベッドに横たわるも、そんな事を考えてしまい、全く眠れやしなかった
睡眠時間が削られてAは少し窶れたように見える
それでも進んで手伝いをするAを心配したマクゴナガルが休むように言うが断った
｢A、少し休んだほうが｣
『ミネルバ、ありがとう。大丈夫だから』
弱々しく微笑むAにマクゴナガルは泣きそうになった
一体何がAを苦しめているのか
マクゴナガルはその原因を薄らとだが分かっていた
夜に全く眠れなくなったAは魔法薬の研究に没頭した
たまに身体が耐えきれずﾌﾟｯﾂﾘと意識が途切れ、気絶するように眠ることしか出来なくなった
食事も喉を通らず、朝に少しの野菜を食べるだけになりただでさえ細いのに痩せたAを見てフロルが泣いた
その頃からAが人前に姿を現さなくなった
朝だけは必ず大広間に来て、少しでも食事を取っていたのにそれすら無くなった
クリスマス休暇が明け、生徒が戻ってきてもAを見たものはおらず、瞬く間に噂が流れた
_________A･レティーツィアが退学した
その噂は教師陣にも届いており、真実を聞きに次々と来る生徒たちにマクゴナガルが切れた
｢A･レティーツィアは退学していません！！｣
ある日の大広間でマクゴナガルがそう大声で怒鳴った
｢なら、Aはどうして授業にも出席していないんですか！？｣
マクゴナガルに大声で叫び返したのはハーマイオニー
彼女は休暇明けからAが姿を現さないことに真っ先に気づいた生徒である
｢私ですら知らないのです！！あの子が何に悩んで苦しんでいるのか、見ていることしか出来なかったのです！｣
｢ミネルバ、もう良い……A･レティーツィア嬢は今、自宅におる｣
ダンブルドアの言葉に大広間がざわめいた
教師陣すらも驚きを隠せないでいた
｢今の彼女には休息が必要じゃ。心の傷は簡単には癒えぬ……見ているこちらが辛いものじゃ｣
ダンブルドアは何かを考えるように俯いたスネイプをじっと見ながら話していた
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えぐち - めっちゃあやかし緋扇混ざってるし面白いですね (2021年2月21日 21時) (
レス) id: ba6b4fdba7 (このIDを非表示/違反報告)
クリ - この小説を読み始めました続編楽しみにしてます。 (2019年7月7日 12時) (レス) id: bcc8d54971 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - レモンさん» コメントありがとうございます^^*更新はゆっくりですがこれからもよろしくお願いします (2018年12月17日 15時) (レス) id: c0cb5464bf (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、最初から読みました。とても面白かったです！すんなり世界観などにのめり込むことが出来ました！これからもこの作品を楽しみにしてます！ (2018年12月17日 14時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
renka20020319(プロフ) - あやかし緋扇が混じっててびっくりしました！とても面白い小説ですね！ (2017年6月4日 19時) (レス) id: a1d88666cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2017年3月9日 16時
