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▽家 ページ6
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私はそのまま家に帰った。
でも何もする気が起きなくて、適当にテレビを付けた。
あっという間に部屋は雑音と無機質な笑い声に包まれる。
テレビは嫌いだ。画面の中にいる人たちはなんの悩みもないんだろう、なんて嫌な自分が出てくるから。そんなことはあるはずないのに。
バラエティーを見るのに耐えられなくなって、ニュースに変える。
今日も世界では4:6の割合でいいことと悪いことが起きている。多分。
スタジオから画面が切り替わって、綺麗な海と施設が映る。
「来週はついにサミットが開催され――」
(へえ、そうなんだ……)
綺麗な声のアナウンサーはなおも続ける。
後ろで光る灯台らしきものが目にまぶしい。
「周辺や内部では今日も警察が入念に危険がないか調査しています――……」
それを聞いた時、どくりと心臓が嫌な音を立てた。
零も参加するのだろうか……その、調査に。
よく分からない胸のざわめきに、私はぎゅっと目を瞑った。
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