15話 ページ17
彼は、私が忠誠を誓った相手だ。
私は赤子の頃に奥様に拾われ、
坊っちゃんの護衛として育てられた。
その為、私も坊っちゃんの護衛として
誇りがある。
坊っちゃんの護衛として、メイドとして、
誇りを持ち、文句などは一切ない。
坊っちゃんの為なら命だって惜しくはない。
なのに、どうして。
私は恵まれることのないイカなのだ。
今まで抱いてきた恋心は叶わず、全てを誓った
彼とはもう別れてしまう。
もう護衛ですらいられなくなるのだ。
私は布団にくるまり、物思いにふけていた。
今夜打ち明けられた真実をまだ受け入れ
られてはいなかったからだ。
彼の恋人になれないことは分かっていた、
だが護衛すらできなくなるとは…
『きっと、寝れば落ち着くだろう…』
目を瞑れば、ふっと意識は消えた。
朝だ。
今日も護衛としての一日が始まる。
『もう時間はない、護衛としての日常を
今のうちに噛み締めておかねば』
私は着替え、厨房へと向かった。
そこではメイド達がせっせと働いていて、
副メイド長が私に気付き話しかけてきた。
｢おはようございます、メイド長｣
『あぁ、おはよう。いつも任せてすまない。』
｢いいんですよ。アーミー坊っちゃんの護衛で
大変でしょうに…チームもサポーターも
されるんですって？頑張ってくださいね｣
『ありがとう…坊っちゃんの朝食は？』
｢あそこにございます。坊っちゃん、
お目覚めでした？｣
『まだ見てきていない。しかし、いつもは
起きている時間だ。いつもこの時間は
ブキを手入れしている。』
｢そうですか…でも、昨日はかなりお疲れのよう
でしたし、まだ寝ているかも…｣
『お疲れ…？あの坊っちゃんが？』
彼女は不安そうな顔で私を見た。
｢はい…少し憂いのあるお顔でお部屋に
戻られていたので…お疲れなのかな…と｣
『…そうか、朝食を届けるついでに
様子を見てくる。』
｢はい、お願いします。｣
私はワゴンを押し、厨房を出た。
｢やっぱり、いつもと違うわ。あの二人。｣
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名無しになりたいフリー好き(プロフ) - どうもななふと申します！いつも読ませてもらっています！ネタ切れはつらいですね…´ ° ω ° ` 更新、頑張ってください！！応援してます！！ (2019年7月7日 20時) (
レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち - アーミー推しです。きっかけは弟のコロコロ読んだことで、アーミー君出てくるとテンション狂いますｗがんばってください！ (2018年8月21日 16時) (レス) id: 4c9aae3219 (このIDを非表示/違反報告)
Miya(プロフ) - 夢桜さん» ありがとうございます！コツコツと更新していく予定なので、楽しみに待っていただけると嬉しいです！ (2018年8月14日 2時) (レス) id: 9aa8ee64d3 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜 - 続きぃぃぃ!!!続きが欲しい！アーミーの婚約者誰だオレンジチームをバラバラにするなら容赦し((殴 続き楽しみです！ (2018年8月12日 23時) (レス) id: 2573e0b4df (このIDを非表示/違反報告)
ごはん(プロフ) - はい！いつでも待ってます！！ (2017年11月13日 0時) (レス) id: bce162d7d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Miya | 作成日時：2017年8月21日 4時
