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「......」


彼は何も言わなかったけど、雑誌を置く音が聞こえて、彼が近づいてくる気配がした。


覚悟を決めて目をつぶる。



ちゅっ



その効果音と共に目が開く。


A「....え...」



何かが触れた、けどその触れた場所は私が望んだ場所ではなく、おでこの方だった。


その瞬間何かが分かってしまった、
あぁ、そういうことなんだ。

所詮妹なんだと。



「...そんなこと言うなんて、何かあったの?」


少し笑いながらそういう彼


私はというと、顔を下に向けるしかなかった


恥ずかしくて泣きそうで逃げたい、家に帰って思いっきり泣きたい。


A「....今日はもう帰るね...」


言葉を振り絞って、鞄をもって彼の部屋を飛び出した。


「え..?!ちょっ!」



彼の部屋を出たところで限界、涙が出てしまった。


廊下を急ぎ足で歩き階段を降りようとした時、腕かグイッと捕まれた。


A「!?!」


後ろを向いて確認する暇もなく、気づいたら彼の部屋に戻っていた。


「....なんで泣いてるの?」


A「......」



「そんなに嫌だった?」



ドアの前で片方の手は涙を拭い、もう片方の手は私の手を掴んだまま目線を合わせて尋ねてくる。


「ごめん、もうしないから」


その言動でさらに涙が溢れてくる。
本当に妹として扱われてる。


A「.....私ってけーじの彼女だよね...?」


「うん、そうだよ」


A「...本当にそう思ってる?」



あぁ、もうおしまいだ、大好きな彼ともこれで終わりだ
そう思いながらも止まらない言葉



「思ってるよ、どうゆうこと?」


少し焦ってる?そんな風に聞こえる彼の声


A「...じゃあなんでおでこにキスしたの?私はけーじの妹じゃなくて彼女だよ?」


そう言うと見開かれる彼の目


「!!!」


A「好きって言ってくれたことも無いし、本当に本心から付き合いたいと思ってた?」


A「本当は妹みたいな私を振れなかっただけなんじゃないの?」




「.....」



A「......」



もう、おわった、全て言ってしまった。




「...言いたいことはそれで全部?」



A「......」


いつものトーンで返してくる彼

振られると思っていたのに


「ちゃんと、女性として見てるよ、妹としてじゃなくてAが好きだよ」

A「...へ?」

その言葉に涙がまた出てくる


















兄妹以上恋人未満


(簡単に手が出せないくらい大事なんだよ)

(でも、もう遠慮しないよ)

繕って+二口堅治→←兄妹以上恋人未満+赤葦京治



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設定タグ:ハイキュー!! , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:Machya | 作成日時:2018年5月30日 7時

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