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『…う、うそ……』
ボロボロと涙を溢しながら俺の目を見続ける彼女
「………まだ俺の事が好きなら、チャンスが欲しい」
今まで自分がしてきた事を考えると
好きになったから彼女になって、なんて勝手に決めつけれない
「絶対に幸せにするから…だから……!」
必死な俺を信じられないという目で見ると
『………好きに決まってるじゃん…!』
泣きながら笑いながらまた結構なボリュームで吐く彼女
思わず溢れる笑みに彼女も笑うのが分かった
そのまま強く抱き締めると彼女な細い腕が背中に回ってくる
ヤバい、可愛い
本当は一晩中抱いて甘やかして自分の気持ちを彼女に伝えたいけど、彼女の体調を考慮してそのまま寝かせる
『ご飯作らないと…』
まだ青い顔でそんな事を言うもんだから急いでコンビニで買ってきたお粥を温める
「Aは体調悪いんだから寝てて!」
今まで与えてばかりだったから与えられるのに慣れていない彼女はビックリしている
お粥を渡すと
『……ありがとう』
恥ずかしそうにお礼を言う彼女に最低だがムラっとくる
「…………」
今日は駄目だ…我慢我慢
念仏のようにそう唱えていると彼女が甘えるように遠慮がちに抱きついてくる
『…………夢じゃないよね』
ベッドの横に座る俺になだれるようにしてベッドの上からやんわりと抱きついて可愛いことを言う
「…………」
『………徹…………好きだよ…』
その瞬間プチっと何かが弾ける音が
抱きつく彼女を抱き締め返すとそのままベッドになだれ込み上に乗ると唇を奪う
『!!!……っ』
「………あんまり煽るとほんとに襲うよ…?」
彼女の状態と自分の限界を超えないために触れるだけのキスを何度か落とす
「……はぁ…」
盛大なため息を吐きそのまま彼女をいつものように寝ながら抱き締めると二人で眠りにつく
及川徹の長い戦いが今始まる…!
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白か黒か
(もしかしたら最初から)
(白黒ハッキリしてたのかも)
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作者名:Machya | 作成日時:2018年5月30日 7時