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あの土曜日から彼からの連絡は途絶え、家にも来なくなった

私が体以上の関係を望んだから…?

相変わらず大学では他人だし、私から彼に連絡をしても既読スルー

最近の彼の態度から自分に気が傾いてきていると勘違いしていた

完全に関係が終わった、終わってしまった

もう私には彼とあの子を遠くから眺めることしかできない

彼とあの子を見るのはなかなか辛かった
彼はいとおしそうにあの子を見つめ優しく微笑む

私には向かなかった視線
そう思うと余計に直視できなかった






しばらく経つとある噂が流れ始める

「及川くんってあの子と付き合い始めたんでしょ?」

「え?!まじで??ショックだわ〜…」


偶然トイレで聞いてしまったその噂

私の心を締め付けるのには十分だった

確かに前より一緒にいる時間が長いと思っていたけどまさか、お付き合いを始めていたなんて

だから私は捨てられたのかと一人納得する

もう、潮時だ


この噂を聞くまではまだ少し期待をしていた
また彼は来てくれるんじゃないかと、私のご飯を食べに来てくれるのでは、と。

ズキズキと痛む胸と溢れでる涙

彼は彼が一途に想う子から想われている
よかったじゃないか、彼は幸せになれる






これでよかったじゃないか







授業の始まりを知らせる音で現実に戻ってきた私はある異変に気づく

お腹がもやっとする

下を見てみると案の定、月に一度のアレがきていた


あー、彼の事で頭がいっぱいですっかり忘れていた

カバンを確認してもナプキンは見当たらず
仕方ない先生には悪いが今日は家に帰らせてもらう

トイレに誰も居ないことを確認してこっそりでる

鏡に写る自分の顔は真っ青で目と鼻だけ真っ赤になっていてまるでピエロのようだ

授業は始まったばかりで人は少ないだろう
今のうちに、そう思い足早に大学をでた


誰にも見られてないとたかをくくって













無事家についた私は着替えベッドに寝転がっている

あの噂を聞いたからなのか月イチのコレのせいなのかは分からないが完全に無気力になっていた

何をする気も起きずただただ呆然としている

そんな何もない時間を壊す音が突然鳴る



ピンポーン



私の状況とは真逆の軽やかな音をたて部屋中に響くそれに体が一瞬強ばるも、宅配便かな?と思いドアの前に向かう

今の私に考える力はなく、カメラで確認しないと、危ないし、なんて思いもしなかった


何の確認もせずにガチャリと開ける

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設定タグ:ハイキュー!! , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:Machya | 作成日時:2018年5月30日 7時

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