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窓側の席から窓の外を見ていると、カップルが初々しい感じで手をつないでいた。
彼らは壁を壊してああなったんだろうなと思う。
壁がどんなに分厚くてもお互いに想い合ってこわしたんだろうな。
私の場合は、一方通行…………
壊れるわけがない。
A「…はぁぁ……………」
盛大なため息をつき、カバンを取りに行くために自分の席に戻る
よし、帰ろう。
と思ったのに。
なぜ見つけてしまったのだ…………
彼の席の近くに彼のものらしきものがある。
しかも絶対部活で使うやつだよね!?
彼を見てきたことがこんなところで役に立つなんて!!
どうしよう…………
届けたほうがいいよね?
意を決して彼の荷物を持つ。
そして教室から出た瞬間、誰かとぶつかった。
A「ぶっ!!!」
そのまま相手の胸にダイブしてしまい変な声がでる。
顔を上げると息を切らした影山がいた。
影山「……おう…」
A「!!か、影山…!」
影山「……!!!」
影山がいきなり私をドンっと押した。
A「!!!!???」
影山「いや…その……」
ショックで言葉がでない。
A「……」
影山「……」
A「……」
影山「………それ…取りに来て…」
影山は私が持っている物を見る
A「あ…うん…」
渡すときに影山をちらりと見る。
影山「!!!!!!」
A「!!!!!!」
目が合う。
お互いそらすわけでもなく、見つめ合う。
え、
どう、しよう。
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作者名:Machya | 作成日時:2018年5月30日 7時