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*43話* ページ46

ガチャ


『…透さん!』




安室「…なんですか?」




『良かったら一緒に帰りませんか…?』




そんなことを言われるとは思ってなかったのか驚いた表情をする透さん




いつもポアロから一緒に帰る時は全部透さんから誘ってくれてたから、私から誘うのは初めてだ




でもなかなか返事をくれないから段々恥ずかしくなってきた




『…いや、あの最近会ってなかったし、少し話した』




安室「すみません、えっと…今日はこの後予定が…」




私が言い終わる前に口を開いた透さん




予定があるなら最初から言えばいいのに




あの長い間は何…?




きっと予定なんてなくて私と帰りたくないんだろうな、そう思った




だって明らかに困ったような顔してるから




『…っ、、嫌なら嫌って言えばいいじゃないですか』




安室「え、、」




『そんなに嫌そうな、困ったような顔して…予定あるなんて嘘…』




安室「いや…それは…、、」




否定しないってことはやっぱ予定なんて無いんだ、




『私、透さんに何かしましたか?それなら謝ります…ごめんなさい、』




安室「…Aさんは何も…、」




『じゃあどうしてそんなに冷たいんですか!私はっ…ずっと…』




…会いたかったのに、、。




そう言葉にした途端目から涙が零れた




安室「!!!……Aさ」




『っ…もういいです!!今まで迷惑かけてすみませんでした、もう…なるべく関わらないようにします』




安室「まっ…!!!」




透さんが何か言っていたが私は勢いよくポアロを飛び出した




別に怒りたかったわけじゃない




ただただ悲しかった、




仲良いと思ってたのは私だけで、特別だと思ってたのも私だけ




透さんにとって私なんてどうでもいい存在だったんだ




ズキッ




胸が痛い、苦しい




どうせ突き放すなら最初から優しくなんてしないでよ…




今になってやっとわかった




私の中で透さんの存在はとても大きなものになっていたのだと




『……すき…』




きっとコナンくんは気づいていたんだ、私の気持ちに




コナンくんの言っていた特別って言うのは“好き“ってことだったんだね




失って初めて気づくって本当だったんだ




『…もう遅いよ…、、』





小さく呟いた私の声は人影のない道に虚しく響いた…

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設定タグ:降谷零 , 安室透 , 名探偵コナン   
作品ジャンル:恋愛
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泣き笑い(プロフ) - 美桜さん» お役に立てたなら嬉しいです(^^) (2020年4月30日 15時) (レス) id: 121ee4e48d (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 泣き笑いさん、できました!教えていただきありがとうございます^^* (2020年4月30日 14時) (レス) id: b9808aa39d (このIDを非表示/違反報告)
泣き笑い(プロフ) - 続編は、新しい作品を作って、そのURLをコピーしてから前の作品に戻り、編集画面の後ろにある「続編へのURL」と言う所に続編のURLを貼って保存するとできますよ!続編も頑張ってください! (2020年4月30日 14時) (レス) id: 121ee4e48d (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - え!嬉しすぎます(><)応援ありがとうございます、頑張りますね! (2020年4月21日 0時) (レス) id: b9808aa39d (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - やばい、死ぬほど好きです、更新頑張ってください! (2020年4月20日 20時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美桜 | 作成日時:2020年4月5日 17時

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