＊降谷さんとある人の妹＊

＊40話＊ ページ43

コナン「…なんでAさんに相手がいるって思うの…？」




安室さんがそう思うには何か訳があるはず




それなら聞かない訳にはいかない




安室「…見たんだよ、この前…」




安室さんはポツリポツリと静かに話してくれた




Aさんの電話を聞いてしまったこと




その内容から頻繁に会ってる人がいること




友達だと思っていたが、忘れた携帯を届けに追いかけた先で男の人と会っているのを見てしまったこと




コナン「そんなはずは…」




ないと思いたかったが、実際に安室さんは見てしまった




仮にも好きな相手のそんな場面を見てしまったら落ち込むのも無理はない




コナン「…その人はどんな人だったの？」




付き合ったことはないと言っていたけど彼女にも男友達くらいはいるだろうと思い聞いてみる




安室「………」




再び口を閉じてしまう安室さん




なんでだ？別にどんな人かは言っても問題は無いはず…




そう思った時コナンはハッとした




コナン(…そうか、、！！)




言えないということは、つまり安室さんも知っている人物…！




知らない人であれば特徴を言うのはなんてこと無いはずだ




安室さんが知っていて、且つAさんと親しい男の人




そんなの1人しかいないだろう





…そう、Aさんの兄である”風見刑事”…しかね、





もちろんAさんと風見刑事が兄弟であることを知らない安室さんが誤解するのは無理もない





正直あの2人は顔も全然似ていないしな…





全ての謎が解けたコナンは安心したと同時にどうすればいいか分からなかった





本当はすぐにでも兄弟だと教えたい





しかしつい先程Aさんと秘密にすると約束したばかりだ





コナン(あーーー、どうすりゃいいんだよっ！！！)





コナンは頭を抱え今にも叫び出したいのを必死に抑える




コナン(…とりあえず兄弟であることを言わなきゃいいんだよな？)




恋人ではないと安室さんに思わせることが出来れば…

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