＊降谷さんとある人の妹＊

＊18話＊ ページ20

安室「あ、急に図々しかったですよね！すみません、」


私が何も言わなかったから不安になったのだろうか


焦ったようにそう付け足す安室さん


『ちょっとビックリしちゃって…でも全然嫌では、ないです…』


安室「それなら良かったですﾆｺｯ」



安心したように微笑む彼を見て



また少し音を立てている私の心臓




その後それは落ち着くことはなく、次なる彼の発言によってより激しさ増した



安室「よかったら僕のことも”透”と呼んでください！」


『へ？』



一瞬頭が真っ白になりかけたが、直ぐに我を取り戻した



『…安室さんはちゃんと安室さんで反応してるからいいじゃないですか…』



安室「そうですけど、僕だけ名前で呼ぶのもなんか悲しいです、」



と言い子犬のような目で見つめてくる



『…っ』



安室「…だめ、ですか？Aさん、」



徐々に縮められる距離に私が耐えきれるはずもなく、



『わ、分かりましたから！！離れてください！！と、ととと透さん！！』


名前呼びに満足したのかスっと離れていく透さん


安室「ｸｽｯ…顔、赤いですよ？」


『もう！透さんなんか嫌いです！！』



どうやら私が思っていたより透さんはいじわるだ


何かあると私をからかって楽しんでいる気がする



安室「僕はAさんのこと好きですよ」



ほらまたこうやってからかってくる



『そーゆー冗談は言っちゃダメですよ！全く！』



それだけ言って業務に戻る私






安室「…冗談じゃないんだけどな、、」


Aの後ろ姿を見ながら安室はﾎﾞｿｯと呟いた

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