＊降谷さんとある人の妹＊

＊11話＊ ページ13

＊次の日＊


ｶﾗﾝｶﾗﾝ


『こんばんは！今日はご指導よろしくお願いします！』


予定通りお店が閉まった19時にポアロを訪れた



安室「こんばんは、こちらこそよろしくお願いしますね！」


安室さんはとびっきりの笑顔で出迎えてくれた



安室「早速ですが、このエプロンを付けて準備をお願いします」



安室さんが手渡してきたのはポアロと書かれたエプロン

それを受け取っていつもは下ろしている髪を1つに結ぶ


『準備できました！』


安室「…………」


何も言わずに手を顎に当てて見つめられる


20cmほど身長差があるため自然と見下ろされる形に


『…あ、あの…？』


安室「…ちょっと失礼しますね」


『え、え、ちょっ！』


私の後ろに周りエプロンを結び直してくれる


安室「ダメですよ、もっときちんと結ばないと！」


『あ、ありがとうございます』


近すぎる距離感に戸惑ったが、紐から手が離されたのが分かると落ち着きを取り戻す


安室「あ、少し腕を伸ばしていてください」


『？？』


不思議に思いながらも言われた通りにすると

次の瞬間背中に温もりを感じた


『！？！？』


どうやら袖をまくり上げてくれるらしいが、先程よりも近い距離に頭が追いつかない


(ちっ近い！！)


安室「はい！これで大丈夫ですよ！…って南瀬さ…」


『…っ』


安室さんは驚きを隠せないと言った表情だった


きっと私の顔が林檎くらい、下手するとそれ以上って言っても過言じゃないくらい赤くなっていたからだろう


安室「…あ、その…す、すみません…」


その熱が彼にも移ってしまったようで2人して頬を染めた状態


安室「…えっと、まずは、開店作業からいきましょうか！！！」


耐えきれなくなったのかいつもより大きな声でそう言う安室さん


『そっ！そそそ、そうしましょう！！！』

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