25 - スピーチ ページ25
BTSが舞台の上で踊ったり歌ったりしている。
彼らの曲はあまりにも魅力的で、つい見とれてしまった。
完成なんてあげる暇もなくて、ただただぼーっと見ているだけ。
でもそれで良かった。
パートになったら前に出てくるジミナを見るだけで、胸がポカポカして、温水が溢れるような気分になった。
熱愛、嘘だったんだね。
良かった…でも、早くあなたが好きになれる人が見つかるといいね、私みたいな子じゃなくて、もっといい子が。
ファンミーティングは順調に進み、やがてメンバーがコメントする時間になった。
そしてついに、ジミナの番。
JM「名古屋ドーム!こんにちは!」
にこにこのあの笑顔でマイクをarmyに向けるジミナ。
それに反応して、歓声を上げるarmy。
ちらり、ジミナの視線が動いて…私と目が合ったような気がした。
それも一瞬じゃなくて、ずっと。
army「えっ、待って…こっちみてる?」
army「やばいやばいやばい」
『…………ジミナ』
ふわり、笑顔になった顔。
これもファンサービスのひとつなんだろう。
すぐにジミナは正面を向いて、マイクを握った。
JM「みなさん、まず今日は来てくれてありがとごじゃいます。僕が話すのは、れん、あいについて。みなさんは恋してますか?僕は今、恋、してます」
きゃぁあと言う歓声がまた会場中にこだまして、ジミナは満足そうだった。
一拍置いて、また話し出した。
JM「一目で好きだと分かりました。愛嬌があって、愛をくれて、時にはちょっと冷たくて、でもそこが好きで、すごく幸せでした。
これからも愛しています……army」
今までにない大きな歓声。
なのに、なんで少し悲しそうな顔をするのか、私にはわからなかった。
多分、誰も気付いていない彼の異変。
私なんかがわかったって、ダメなのに。
ファンミーティングはそのまま無事終了、私は最後の最後に退場した。
何故か足が動かなくて、心も重い。
そんな時、久々にスマホの電源を入れた。
その瞬間、バイブがなり始めて、暫くやまない。
たくさんの着信履歴と、メッセージ。
ぽこん
タイミングを見計らったように、聞きなれない通知音が響いた。
【ホテルに帰ってきて、824号室で待ってる】
『じ、ジミナ……』
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ぽっぽ。 - 6歳なんて大したことないよ、、、、うちの親は21歳差よ?((せいやく結婚だからしょうがないけど、、泣 (2019年12月29日 2時) (レス) id: 63cd4095fc (このIDを非表示/違反報告)
Link(プロフ) - ひろえさん» 不快にさせてしまったみたいですね、すみません。韓国語初心者なので違和感にも気づきませんでした。申し訳ないですが小説には何ら影響ないと思いますのでこのままにさせていただきます (2019年12月10日 10時) (レス) id: e7db476deb (このIDを非表示/違反報告)
ひろえ(プロフ) - 韓国語が翻訳かけられるの分かるんですけど見てられないぐらい結構ひどいです…TT (2019年12月10日 9時) (レス) id: 594b815566 (このIDを非表示/違反報告)
Link(プロフ) - pumpkinさん» ありがとうございます、片言の方が愛着が湧くかと思ってしました。次回作書いてますので、ぜひ呼んでくださいね (2019年12月9日 22時) (レス) id: e7db476deb (このIDを非表示/違反報告)
pumpkin(プロフ) - こ片言のジミちゃんに凄くキュンキュンしちゃいます。次回作も楽しみにしてます! (2019年12月6日 20時) (レス) id: 3dc2269bbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Link | 作成日時:2019年12月1日 22時