15 - 君 ページ15
ー JM side ー
『いらっしゃいませ』
偶然入ったお店で、偶然君の笑顔を見た。
ずきゅん、胸に矢が刺さったような感触がして、一目惚れしたことに気づいた。
心臓がドキドキうるさくて、なんだか甘ったるい水を飲んでいるような気分になって、妙に息苦しい。
綺麗に爪が伸びた指先。
真っ赤な口紅、幼い顔に引かれたその口紅は、少しの大人っぽさを醸し出していて、制服のブラウスから覗く首筋が細くて、少し触れただけで折れそうだった。
ちょっとだけ長い髪の隙間から見える透明ピアス。
もう開けてるんだ、なんてちょっとだけ感心する。
笑った時、彼女の目が細くなる。
膝丈のスカートから覗く足はストッキングを履いているけれど、くるぶしあたりがきゅっとしまってて、いい感じの太さだった。
俺、ピョンテかな……?
でも彼女が来る度に、彼女を見る度に、新しい君を見つけられているような気がして、誰よりも君を知っているような気がして、変に優越感。
『お待たせしました、ジミンさん』
少し緊張したような顔で俺の顔を見つめるその反応も初々しくて可愛い。
本当は今すぐ抱きしめたいけど、物事は順序だと、前にナムジュニヒョンが言っていたので思いとどまる。
でも、昨日告白したら、OKが出たから、俺たち付き合ってるってことでいいんだよね?
無防備な彼女の右手に、するりと自分の指を絡めてみる。
ちょっぴりむちむちしてる、可愛い小さな手。
俺の手でも包み込めそうだ。
驚いた顔をするAに、にっこりと微笑んでみせると、照れたように視線を逸らす君。
俺は上機嫌で彼女の手を引き、昨日と同じようにエレベーターに乗った。
メンバーたちは今頃部屋でごろごろしているし、俺の事なんか気にしてないだろう。
今日の夜には韓国に帰る。
………だから、連絡先聞かなきゃ。
それに、指のサイズを測って置かないと、それにそれに特注の指輪を作ってもらう予約もしなきゃ。
JM「韓国、来てください」
『!?無理です!』
むり、無理って…?
무리…!?
ま、まぁそうだよね…急に言っても…それにご両親にも挨拶しなきゃだし…でもちょっとだけ、悲しい…ぐすん
JM「結婚……」
『………정말 내가 좋습니까?』"本当に私でいいんですか?"
JM「네!」
『なんでそんなに……まぁ、嬉しいけども』
JM「一目惚れですから!」
『き、急に流暢に口説かないでください!』
あぁ、ウブな君ともっと話がしたい。
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ぽっぽ。 - 6歳なんて大したことないよ、、、、うちの親は21歳差よ?((せいやく結婚だからしょうがないけど、、泣 (2019年12月29日 2時) (レス) id: 63cd4095fc (このIDを非表示/違反報告)
Link(プロフ) - ひろえさん» 不快にさせてしまったみたいですね、すみません。韓国語初心者なので違和感にも気づきませんでした。申し訳ないですが小説には何ら影響ないと思いますのでこのままにさせていただきます (2019年12月10日 10時) (レス) id: e7db476deb (このIDを非表示/違反報告)
ひろえ(プロフ) - 韓国語が翻訳かけられるの分かるんですけど見てられないぐらい結構ひどいです…TT (2019年12月10日 9時) (レス) id: 594b815566 (このIDを非表示/違反報告)
Link(プロフ) - pumpkinさん» ありがとうございます、片言の方が愛着が湧くかと思ってしました。次回作書いてますので、ぜひ呼んでくださいね (2019年12月9日 22時) (レス) id: e7db476deb (このIDを非表示/違反報告)
pumpkin(プロフ) - こ片言のジミちゃんに凄くキュンキュンしちゃいます。次回作も楽しみにしてます! (2019年12月6日 20時) (レス) id: 3dc2269bbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Link | 作成日時:2019年12月1日 22時