謎夢 ページ4
風呂の脱衣所を出て沈黙しながら俺を見つめるカネさんさんと別れ廊下を歩く。
大広間に入ると恐ろしい声が聞こえてきた。
《げっ・・・げっ・・・げっげげのげ〜・・・みんなで歌おうげっげげのーー》
『ぎゃぁぁぁぁぁっっっっ!!!!』
最後の「げ〜」の部分にハマるように俺の悲鳴がハマった。
目玉おやじとかいう目玉に体を生やした変な生き物が一寸法師のように味噌汁のフタに湯を貯めて浸かっていた。
大広間には誰もいなくて誰がテレビを付けっぱなしにしたんだろうか・・・と思って消そうとしたのだが
リモコンにスイッチが入らない。
『えっ、・・・えっ?!ま・・・や、やだ・・・怖い怖い!誰かっ!』
大広間を出るためのふすまは何故か固く開けられなかった。
障子も破ろうと思ったが破れず不思議な空間に閉じこめられたのだと思った。
「おい、きたろう!!」
声が高すぎる声がしたのでテレビを見る。
が、その犯人はいなくて代わりにもっと甲高い声が耳に入る。
「おい!こっちだ!」
膝の上に乗っていたのはーー。
先程のオヤジさん。
『う、う、うわぁぁぁああっっ!!』
オヤジさんは俺に飛びつき必死に耐える。
「おい聞いてるのか?!」
『やめ、おやめなんし!わが、我が体に悪影響を及ぼすなんて・・・やめろなっしー!!』
『っていう夢を紙芝居にして鶴さんに反撃したいんだけどどう?』
「ダメだと思う。反撃の反撃食らうよ」
結構自分でも震えあがるような作品にできたのになって思った。
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作者名:のろすけ | 作成日時:2019年7月26日 22時