大倶利伽羅さんまで絶句した火傷 ページ17
殆どの・・・というか全員が絶句した。
あの大倶利伽羅さんまで目を見開いたほどだ。
俺の右手は黒く染まり、殆ど肌色が見えない様になっていた。
手袋と変わらないような色をしていた。
『・・・・・・まぁ、こんな感じ、あのあんまり空気に触れさせると・・・良くないから・・・うんごめんね』
この空気が重い。暗い。
『いや、俺よりみんなの方がやられること辛かったと思うから!!うん!俺はいい方だって!
頼むから暗くならないで!頼む!シリアス嫌いだから・・・!ポジティブに行こう?!ねっ????』
焦りに焦って立ち上がりながら大声を出す。
暗くなるのは懲り懲りなのだ。
『今からみんなが泣き止むように大声でかえるの歌を歌います!よろしくお願いします!!』
「や、やめろよォ・・・かえるなんて・・・うぐ」
カネさんさんの泣きながら攻撃にグサッときたが、
みんなが泣き止むように!ということで大声で歌う。
『すぅぅぅ・・・かっえっるっのぉ!うったっがっ!きっごゥえ”っ・・・ゲホゲホ!』
「「「・・・・・・・・・・・・・・・」」」
『きっこっえってっ!くるよ〜!!ぐわぁぁ!ぐわぁぁ!ぐわああ!ぐわぁあ!げーろげーろげろげーろ!ぐわっ!ぐわぁぁっ!ぐわぁあっっ!』
なかなか止まないこの空気。
仕方がない、メドレーで行くか。
俺の必殺技パート1!!Sing!
『どなりのどっどろ!どっどぉおおおろっ!どっどろ!ドッドウロ〜ちゃんちゃんちゃららら、ら〜らら、ちゃららら、ちゃららら、らーん、不思議な出会いぃいいいい!ふぅー!』
みんなァァ泣くなぁァ!
泣いたら感動になってしまう!
俺の歌に泣いてくれるのは嬉しいけど火傷で泣かないで?!やめて?!
『走るー!転ぶー!血がァァでぇぇるっ!たららーんたら、らららら、ちゃーらーるん!泣くなぁぁ!わらぇええ!』
『カネさんさん!まだ泣くんなら俺が耳元でかえるの歌歌ってやるぞい?』
「!」
スっとカネさんさんは泣きやみ真顔になる。
そして、睨む。
『ちょっと、泣くのやめて?!俺のレパートリー少ないんだからさっ!』
次第にみんなの顔は笑いでいっぱいになった。
ホントシリアス嫌い。こんな空気になるから体も話すのも嫌だったのに。
『かねさんのぉおおお、髪の毛はァァァ紫式部ぅうううん!』
「おい、それどう言う意味だ」
「「「「あははははっ!」」」
「笑うなっ!」
俺のオリジナル曲でみんなが笑いに包まれた。
オリって結構いいのかもな。
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作者名:のろすけ | 作成日時:2019年7月26日 22時