初海！ ページ38
｢主よ･･･これどーすりゃいいんだ？複雑すぎてカッコイイ俺には分からねぇ｣
『･･････カッコイイ俺でも出来ないんだね･･･仕方ないな』
堀川くんも頑張っているが取れやしない。
仕組みを知るのは俺だけ。
首元のスイッチを押せば外れるのだが指紋認証の為外れないのだ。
ピッ･･･プシュゥゥ
出来上がった機械の様な音をし外れた装置の内側にあった身体が現れる。
『そんなガン見しないでよ･･･カーネさん！ほいっ！』
ポケットから取り出したのはカエルのおもちゃ。
それをカネさんさんの肩に乗せる。
｢ふぎゃぁぁ！！てめっ･･･てめぇぇっ！！｣
｢あはははっ！｣
『くっ･･･ww』
｢てめーら！笑うな！んだよ･･･コレっ！！｣
腕をブンブン振りながらカネさんさんは玩具を落とそうと努力する。
｢と、とって！とって！たす･･･ぎゃぁぁぁぁぁぁっ！！！｣
俺はもう一個の玩具をカネさんさんの反対の肩につける。
ぺとっ。
｢お腹！お腹痛い！www｣
『ぐふっ･･･あはははっ！』
全てのカエルを落としカネさんさんの目が光る。
｢てめー･･･｣
『お？どしたと？カエル如きに怯えるカネさんさん面白いなぁ･･･』
｢ぶった斬るぅう！！｣
俺の腕を掴み走りそしてみんながいる海の中に放り投げる。
『えっ･･･待って！待って！俺泳げな･･･』
バッシャァァン！！
水しぶきが上がり海一面シーンとなる。
｢今の･･･何？｣
｢何か落ちたぞ･･･？｣
泳いでいたり遊んでいた刀剣様の動きが止まる。
カネさんさんと堀川くんは慌てているようだ。
一向に浮かんでこない主。
｢主！！！｣
数秒後･･･浮かんでくる人の背中。
カネさんさんは急いで俺を救出しに行った。
｢主！主！しっかりしろ！おい！｣
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作者名：のろすけ | 作成日時：2019年7月26日 22時
