審神者会議�� ページ25
｢君があの、強面審神者を撃退したという審神者か｣
『はい、まぁ･･･死ぬかと思いましたよ』
あの演練会場にいた強面イカつい顔のクマ審神者どのことはもうこのエリートさんの耳に届くほど噂されていたみたいだ。
｢ブラックになりかけた本丸の審神者だからな･･･我らも手こずっていたよ･･･そう言えば君、名前は？あ･･･審神者名でいい｣
『審神者名･･･ですか。Aですけど』
｢Aかぁ･･･良い名だな。因みに私は潮音(しおん)･･･だ。よろしく頼む｣
『潮音さんですね･･･』
｢そう言えばA、君怖がり審神者なんだろう？全然怖がってないが･･･｣
『あぁ、それはd･･ぎゃぁっ！･･･ね』
ドガン！
俺が驚いた瞬間潮音さんのビクッとなった。すんません。背後で｢どうだ？驚いたろう！ハッハッハ！｣
という声が聞こえた。どこかの鶴さんだろう。
ホントどこの鶴さんもやる事は同じなのだな。ホントそうなのだな。確信した。
｢ふふ、君は面白いな･･･驚き方が｣
潮音さんは腹をかかえて笑い、笑い転げ壁にぶつかる。それを俺はジト目で見る。そんなに我の笑い方が面白いと･･･？
あまりに笑いすぎて駆け寄ってきた長谷部くんがなだめた。もう潮音さんは死にそうで震えていた。
｢何したの主｣
『何もしてない主』
｢･････････｣
『主、ただどこかの鶴さんがやった行為に驚いただけでごわす』
｢さっきの音･･･ね･･･｣
｢主！死なないでください！長谷部！この長谷部を置いていかないでぇえええ！｣
勝手に潮音さんを殺した長谷部くんは抱き寄せてわんわん泣き出した。よく見てみろ、彼女、腹抱えて笑ってるよ。震えてるだけさ。
『･･････帰ろうか』
｢そうだね｣
俺は潮音さんに一礼して清光を連れて反対方向に歩き出す。何も無い廊下。赤い敷物を踏みながら歩いていく。突き当たり、右に曲がろうとした瞬間ｰｰｰ。
｢わっ！！！｣
『ぃああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁ！！！！！』
目の前にいたのは鬼のお面を被った人だった。そのような行為をするのはただ1人･･･。
どこかの鶴さんである。
｢こりゃ驚いた･･･怖がり審神者の名は伊達じゃないな｣
｢ちょっと！ウチの主に何してくれてんの？！｣
｢はははは、こりゃ失敬･･･ん？｣
｢主ッッ！！｣
俺はあまりのビックリに腰を抜かし気絶した。
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作者名：のろすけ | 作成日時：2019年7月16日 23時
