審神者会議�◆紛畛�） ページ23
清光side
静かな廊下、約20人程いる主達の護衛を任された近侍が壁にもたれて待っている。黒い壁に床は赤い敷物がされていた。
静かすぎる。そして気まずい。本丸では感じられないこのシーンとした空気が漂っている。
『･･････』
さっきから壁に伝う怒鳴り声が聞こえてくるんだけど。主、まさかやらかしてないよね？
｢おい、そこの加州清光。おい、聞いているか？｣
『･･････何？』
｢貴様、新人審神者の近侍だろう？｣
話しかけてきたのはさっき怒ってきた･･･へし切長谷部。
『そうだけど？』
｢では忠告しておく･･･精々反発しない事だ｣
『どういう事？』
｢今の怒鳴り声が我が主･･･ふふ･･･。･･･はっ！ｺﾎﾝ･･･それと2人の審神者に逆らうと痛い目にあうからな･･･気をつけろ｣
『･････････やっぱ、どこの長谷部も同じだわ』
｢んなっ！どこがだ！｣
『やっぱウチの主の言ってた事正解だったな･･･』
1人で納得していると部屋から男女の怒鳴り声が聞こえる。
｢ふふ、もう既にさからっているようだな！｣
『･････････』
エリート
〈違う！タケノコとキノコでは味も形も違うのだ！〉
A
《原料同じチョコでしょうがっ！わからんのか！》
｢･････････｣
『何について争ってるんだろうね･･･』
エリート長谷部は驚きの余り言葉を失っているようだ。その争いは漸く途切れ｢これにて会議を終了する！｣との声が聞こえた。
『･･･はぁ』
扉から出てきた主はとても嬉しそうな顔をしていてどうしたの？と聞くと。
｢エリート審神者さんに友達になってもらった！すげーだろ！｣
『なんの話ししてたの？怒声聞こえたんだけど』
｢きのこの山とたけのこの里どっちが美味しいか･･･俺はブラサン派だけどなっ！｣
『全く違う話だよね？！』
｢きのこが与党、たけのこが野党･･･その他が無所属って感じだよね･･･別にキノコとタケノコ逆でもいいけどさ｣
会議ではなくもう議論である。
前、主に実際キノコとタケノコのお菓子とお気に入りだというブラックサンダーを食べてみた。
どれも美味しかったけど、俺もブラックサンダー派。
｢何の話だ！！｣
エリート長谷部が突っ込んできた。
｢うひっ！！｣
一瞬停止してすぐさま俺の後ろに隠れた主。
｢貴様っ･･･我が主に無礼なことをしていないだろうな･･･って主ィイイイイ？！｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 124人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のろすけ | 作成日時：2019年7月16日 23時
