今度の審神者は超怖がりでした《弐》 (ページ35)

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演練① ページ35

『え、演練？』

｢はい！他の審神者様率いる隊との交戦をｰｰ｣

『嫌じゃ！何度言ったら分かるんだっ！俺は戦いが苦手なの！将棋しか出来ないの！』

｢行ったら･･･報酬が貰えるのですよ？｣

『･･････そんなんで俺はつられると思ｰｰ』

｢１回行く、かつ、勝つ事が出来れば倍の報酬が貰えるのですよ？｣

『ッ･･･ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ！！』

｢ふふ、3回も勝てばもっと貰えるのですよ？｣

『それ、おれがやるんじゃねぇぇんだよっ！』

ぐぁぁぁッ誘うなァァァ！頭を抑え込みしゃがむ。

｢それも毎日、毎日交戦されれば毎日貰えるのですよ？｣

『･･･っうう･･･やだ、やりたくないぃい･･･やるの俺じゃないしぃ･･･』

何より、他の審神者様の刀剣様との交戦って絶対こちらの刀剣様ギラギラさせて血もブシャーしてくるし･･･あぁ、やだ。

｢行きましょう審神者様！会場へ｣

『そんなキラキラした目で見てくんなァァァ！やめろ！報酬で俺を誘うな！』

｢報酬が貰えたら、より強い刀剣様がお見えになるかもしれませんよ？｣

お前･･･お前なぁ･･･。

『報酬報酬うるせぇな、お前は今の刀剣様を覚えた上でそれを言ってんのか？あぁん？』

｢なんと！｣