カネさんさんの真剣勝負 ページ22
『はぁ？俺と勝負しろぉ？』
｢こんなへっぴり腰主でも腕はあるのかと思ってな｣
『･････････』
｢勿論真剣で勝負だ！｣
『真剣って言っても俺の真剣はないから』
｢誰かに貸してもらえば良いだろう？｣
おいおいそんなにやりたいのか俺と。へっぴり腰なんて渾名を付けてまで俺とやりたいか。
そんなにげろげーろが気に入らなかったか？
｢このカッコ良くて強ーいオレが相手してやるんだから感謝しろよ？へっぴり腰主ッ｣
『･･･上等じゃゴラァァァァァァ！！へっぴり腰ってのを撤回してやるから覚悟しとけゴラァァァ！』
待っとけやゴラァァァと良い誰かの本体貸してもらうために走る。狙いは打刀。
｢えー、やだー。主使うの下手くそそうだし。俺扱いにくいんだよ？無理無理｣
『俺なら使いこなせるのに？清光大好きなのに？主こんなに頼んでるのに？断るわけですか？』
｢･･････し、仕方ないなぁ･･･｣
清光大好きは本当だし。案外簡単に釣れた。
｢ていうか、誰とやるの｣
『げろげーろ』
｢･･････カネさんか｣
もう、清光にはげろげーろでカネさんさんという事が伝わることとなっている。
｢言っとくけど、カネさん相当強いから気をつけてよね･･･俺も見に行くけどさ｣
『あ、やった･･･清光見てくれるんだ。じゃあ安心して出来る』
ニコッと笑うと清光･･･顔赤らめ違う方向を見る。
｢し、仕方ないからだからね！｣
清光はさっさと道場に向かった。俺はその後をついて行く。
道場にはもう真剣を持ったカネさんさんがいて。
｢おっ･･････と清光かぁ｣
｢何？！俺じゃダメだった？主が俺を選んでくれたんだよ？もっと喜べよっ！｣
なんか残念そうな声で言うから清光怒って俺の背を押した。
『おっ･･･と』
｢期待してるからね！主｣
『･･････うん』
期待されたなら答えなきゃな･･･。はぁ･･･。土方さんの愛刀と戦う主とは。緊張感やばいなぁ。
｢本気で来い。オレを失望させないようにな｣
『そういう期待辞めてね。頑張るけどさ』
清光の本体を掴み鞘から引き抜き鞘を清光に預けて。
｢俺の武術、天然理心流とは何でもありの武術だ｣
何でもあり、何でもあり･･･か。じゃあカエルで遊んでもいいわけか。出来るわけないけど。
『このへっぴり腰主、仕方ねぇから･･･和泉守げろげーろの真剣勝負！受けてやらァァッッ！！』
｢んーじゃあ、始めっ！！｣
清光の掛け声で真剣勝負が始まろうとしていた。
主の実力→←床で倒れてると踏まれたり座られたりするから気をつけよ
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作者名：のろすけ | 作成日時：2019年7月10日 22時
