床で倒れてると踏まれたり座られたりするから気をつけよ ページ21
『暑い･･･何故こんなに暑いのだ。この暑さを冬にくださいぃ』
｢そんな所で干からびてたら踏まれるよ〜？｣
薄い長袖を着て廊下に倒れている主。正直暑いのだ。暑いなら脱げば？って思うだろうけど
脱いだら脱いだで問い詰められるのが面倒である。
右半身に火傷跡があるのだ。俺はそれはもう誰にも見られたくないのだ。
縁側で大の字で倒れている主がいるのにも関わらず誰かが俺の上に座った。
｢よいしょっ･･････縁側こんなに柔らかかったか？｣
その声は三日月さんか！丁度腰あたりに乗ってるから驚きすぎて腰がイカれてる今の痛みに重さが加算されふ。痛い。
『うげっ･･･』
｢･･････はて、こんなに乗り心地悪かったか？｣
おじいちゃんんん。腰痛いいいいっ！降りて！今すぐ降りて！
｢よっと･･･よぅ、三日月の旦那｣
｢おぉ、薬研か･･･｣
ちょっ･･･絶対わざと乗っただろ！太ももの辺りに乗られてめちゃくちゃ痛い。
『い、痛い痛い！』
注意してくれた清光は目の前でジャンプして背中にドスッ！と乗ったきた。
｢えいっ！｣
『ぐぁっ･･･！』
もう主動けぬ。一歩も動けぬ。ただひたすら3人の重みに耐えるしかない。
｢おぉっ、随分と楽しそうな事をしてるじゃないか！俺も是非混ぜてくれ！｣
そ、その声は･･･ラスボス･･･。やばいやばい、逃げねば。
｢丁度そこの木にコイツ(カタツムリ)がいたから縁側のフリをしている奴に付けてもいいかい？｣
｢縁側のフリ？鶴丸よ･･･何を言っている｣
三日月さん、鶴さんに言われるまで気づかないとか辞めてよね。左右に座ってる人達気づいてるから！
｢何を言っているのは君だ！君が腰をかけている縁側は主だ！｣
｢あなやっ！こ、コレはすまぬことをした･･･あ、主｣
おじいちゃん、飛び跳ねた。清光と薬研先輩も降りて干からびているどころか伸びた俺を見ている。
｢よっと･･･｣
ゾワゾワゾワ･･･という肌触り。
『うぉぉぉあああああっ！』
俺も飛び跳ね見た先についてるカタツムリを取りつけた本人の腕に付ける。
｢うぉおおっ･･･なんてことをするんだ君！｣
『それはこっちのセリフだァァァ！』
逃げる鶴さんを追いかける主。それを笑う三日月さん。
｢はっはっは･･･愉快だな･･･うむ。それにしても･･･乗り心地悪すぎだな･･･あの主は･･･硬すぎる｣
この後何故かストレッチさせられ、より良い縁側になれ！なんて言われた。
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作者名：のろすけ | 作成日時：2019年7月10日 22時
