今剣くんと岩融さん ページ17
あの後どうなったのかは分からないが目を覚ましたら何故かきれいさっぱりになった2人の刀剣様がこちらに目をつけた。
｢あ、おきましたよ岩融！｣
｢おぉ･･･｣
『･･････』
｢だいじょうぶ･･･ですか？｣
『･･････っ！』
｢あぁ、無理に起きてはならん･･･傷口が開くだろう｣
『･･････すみません何か』
｢なにがです？｣
『即行で手入れ部屋行くべきでした･･･』
先に倒れてしまってすみませんと謝ると。
｢いいのだ、主が無事であればな！ガッハッハッ｣
『ひぃいっ･･･！』
ごめん、笑い声が大きすぎて悲鳴出た。けどあれ、今主って、主ゆーた？この人。
｢こんのすけが、キレイにしてくれたのですよっ！｣
クルクル元気よく回る小さな刀剣様。
｢む･･････あぁ、名を名乗るのを忘れていた。俺は岩融《いわとおし》！｣
｢ボクは今剣《いまの つるぎ》ですよっ！｣
『俺は怖がり審神者、よろしくお願いします』
｢こんのすけ･･･いい働き致しましたでしょう？｣
『むぎゃっ！次期油揚げ！！布団から出てくんな！』
ぎゅぅうううっと、こんのすけの尻尾を握る。
やっぱりコイツ油揚げじゃなくてガスバーナーとかでじっくり揚げようかな。
｢いだだだだっ！痛い！痛いです！審神者ァァァァァァ｣
｢主よ、何時もこんな感じなのか？｣
『そうでございまする。何時もこんっ！な感じでござる！』
こんっ！で今度はムィイイイイッとこんのすけのほっぺを引っ張る。
｢ギブギブギブギブ！審神者様っ！こんのすけちぎれちゃう！こんのすけちぎれちゃうぅう！｣
『布団から顔だけ出してくるお前が悪ぃいいい！』
｢ガッハッハッ！愉快だな今剣｣
｢そうですねっ！たのしいです！｣
おっ、二人とも笑ってくれた。嬉しい。やっぱ刀剣様は笑ってないとやだな･･･。と思い尻尾で腕に攻撃を仕掛けてくる偽イーブイのほっぺをもっと伸ばした。
ぎゅぅうううっ
｢いだだだだだだだっ！顔がっ！こんのすけの顔がっ！伸びて変な形になるっ！やめっ、やめておくなんしっ！はにわ様っ！！｣
あ、こんのすけ、壊れた。
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作者名：のろすけ | 作成日時：2019年7月10日 22時
