鶴さんとの出来事 ページ30
「う〜ら〜め〜し〜ぶへぇ!」
主、遂に本体に手を出す。なんか腹立つのでビシビシデコピンなう。
「い、痛いじゃないか!何をするんだ!」
『お前は裏の飯屋にでも行け!』
そんなに裏の飯屋に行きたかったんか!貴様はッ!
「いたっ!痛いから!」
『お化けはうらめしやなんざ言わねぇぞゴラ』
そもそも口に出さねぇだろ!あっ、口に出さないとか言うな俺。お化けフラッシュバックしてき・・・。
「おい、君。大丈夫かい?おーい、いだだだだっ!」
渾身の力で鞘を握る。お化けなんねおらん!
・・・噛んだ。おばけなんておらんのだ!俺の中では!
「ちょ、君!離してくれ!痛い!」
『あ、あぁ、すまぬ』
パッと離し反省した顔をした鶴さんの本体を撫でながら本体じゃない方の鶴さんの背後に迫る謎の手を
見てしまい・・・・・・。
『ああああああああぁぁぁああああああああぁあああああぁあぁっっっっっっっつ!!!!』
「おい、君どうした?!」
それは後々聞いたが、謎の手の正体は薬研さんで、
「鶴丸の旦那と大将。燭台切が呼んでる」
「あ、薬研。主を一緒に運んでくれないか」
「お?なんで気絶してんだ大将。鶴丸の旦那・・・」
「お、俺じゃないぞ。なんか俺の後ろを指さして倒れたんだ」
「・・・・・・じゃあ俺っちが原因か」
そして、2人は両手を合わせたらしい。
巫山戯んな。俺は死んでおらぬ。巫山戯んな。
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作者名:のろすけ | 作成日時:2019年7月7日 21時