今度の審神者は超怖がりでした (ページ27)

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編成ページ27

無理やり連れてこられた俺は大広間の真ん中に座らされる。そしたらみんな俺見るよね。だよね、そうだよね。巫山戯んな！

俺は押し入れに突っ込まれた布団を被り亀のような形になる。頭も被せて完全防御形態。

｢主っ！何故顔を見せてくれないのですか？｣

俺は甲羅、今は何も言わず硬い甲羅。

｢主殿？どうされましたか？具合が悪いのですか？｣

水色お兄さんはマジで俺が嫌っているのと思っているのか、すげー恐る恐る聞いてくる。

『･････････俺はいいから。編成決めて』

｢決めるのは貴方様でございます！コンコン｣

コンコン言うな揚げ天ぷらが！空気を読めっつってんの！

『･･････じゃあ、行きたい人～』

甲羅の形のまま、問いただす。シーンとする大広間。多分だけど手を挙げてくれてるんだと思う。みんな。俺が見えてないだけで。

『おい、次期揚げ天ぷら。神様のレベル見せろゴラ』

｢なんで喧嘩腰なんですか？！･･･こちらでございます｣

『･･･1番高いのは･･･っと三日月さん･･･か。次がみっちゃん、清光。･･･ふぅん･･』

レベルを見た瞬間俺は前審神者がどんな人物だったのかよく分かった。
好きな刀剣だけレベルを上げ要らないものは刀解したようだった。俺の配下に置ければそれでいい的な。刀帳に書いてある刀剣さんは今の本丸には居ない。ここにいるのは残った者達だけ。
個人的にあんまりそういうのは好きになれない。
レベルを上げるのなら全ての刀剣さんを同じようにあげていく。何時、どの空間でどの刀剣さんを戦場に出すのに相応しいかどうかは主が決めることだと思う。だけれど、そこには行きたくない刀剣さんもいるだろうし、深くは言わないけど。

『んー、じゃあクジで決めようか。あ、打刀6振りとか絶対バランス悪いからね？均等に入るように組まないとバランス乱れるからね？』

それを言うと俺は再び亀の甲羅になった。布団の外ではガヤガヤと騒がしいけれど喧嘩しなきゃそれでいい。