今度の審神者は超怖がりでした (ページ24)

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いきなり現れた白いお化けページ24

俺は昨日の通り本丸の掃除をしていた。霊力というもので外見、内装を回復させたがまだ至る所にbloodがついていて取れるまで掃除を行っていた。

少し疲れ目線をあげるとスっ！サッ！と通る謎の影。白い何かが俺の周りを走っていた。ガタガタと鳴り響く足音。俺の脳内は勿論、パニック状態だ。

『い、いまぁぁぁぁ！私のォオオオ！ねがぁぁぁいごとがァァァ！かなぁぁうなぁぁらばぁぁぁ！
つばぁぁさぁぁがぁぁほしぃぃぃぃぃい！』

ダミ声で翼をくださいを歌う。怖くなったらすぐ歌うようにしている。お化け屋敷でも、どこでも怖くなったら歌う。それで怖いことをぶっ飛ばすのだ。

｢うぉっ･･･！｣

なんか呻き声的な声が聞こえた。けど、今の俺には関係ない。全力で歌うのみ。

『このぉおおお！おおぞらにぃぃいい！とりぃぃぃのよぉぉにぃいいい！しろぉおおいつばさぁぁあ･･･あ？歌詞忘れｰｰ』

その時だった。

ドッタン！

上から何かが落ちてきた。顔を上げると鬼の面を付けた白い服の化け物がこちらを睨んでいた。俺にはクッパにしか見えない。
マリオ、絶体絶命。恐怖で声が出ない。今まで散々このお化け屋敷本丸で体験したよりも怖く身体が動かない。

｢うぉおおおおおお！｣

この雄叫びで俺はビックリして雑巾を片手に持ったまま後ろに倒れた。
最後に聞こえてきたのは･･･。

｢主？！おい！主？！しっかりしろ！｣

という長髪カネさんさんの声。

｢あなや、あなや･･･｣

多分三日月さんの声。それと。

｢おい！おい君！大丈夫かっ？！おい！｣

得体の知れないお化け。