三日月さん ページ19
何故だ。何故俺は今刀を握っている。何故だ。寝れないから縁側に居ただけだってのに何故俺はァァァ刀をォォ握っているのだァァ?
『んで、未確認生物さん。お名前は?』
「・・・・・・三日月宗近だ。みなには三日月と呼ばれておる」
ああ。三日月ってそういう事ね。なんだ。この人未確認生物じゃなかったのか。名前を知る前までは未確認生物だけども。未確認刀剣?
『お手柔らかに頼みますよ・・・何せ、真剣持つと変わってしまうので』
「ふむ、あいわかった」
俺はこの闘いで気をつけなければならない事がある。それは《絶対に折らないこと》だ!刀解したら元の子もないのだ。でも三日月さんが俺とやりたい言うから仕方なくという訳であって本当はやりたくないのだ。
自分自身、ここの主になり、刀剣さん達に色々命令というか・・・まぁそんな事が出来ーー。
ガキん!
『早い早い早い早い!三日月さん!俺今心の中でカッコイイ文章作ってたのに!』
「いやいや、長いから・・・つい」
『ついじゃないよね!』
気を取り直して・・・。刀剣さん達には自分の言うことをああやコレや指定できるのだ。でも、若しかすると彼等はそんな事望んでいないのかもしれない。
俺は無理やり審神者にされた身・・・。出来れば審神者としてでは無く、主としてでは無く、彼らとお友達になりたい。ただそれだけ。お友達として彼らの言うことを受け入れたい。だから今は三日月さんの思いを受け止めよう。うん。そうしよう。
『はい、終わったー!いいですよやりましょうか』
「お、終わったか。では始めよう」
こうして俺の長い心の声を待ってくれた三日月さんは先ほどより強い力で俺に襲いかかってきた。
289人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:のろすけ | 作成日時:2019年7月7日 21時