石切丸という神社風の人 ページ17
次の日。このお化け屋敷本丸の審神者ことAは、床掃除をしていた。主命長谷部さんや短刀さん達に「自分がやるから主は休んでて」なんて言われたが自分で進めてやろうと思ったので今は1人で掃除している。
俺は怖がりだが、れっきとした審神者。ここの主なのだ。なら、しっかりしなければならない。
『おっと、すみませ・・・』
「こちらこそ、すまないね・・・君が新しく来た主かい?」
床にぽたぽたと赤い液体が垂れ続ける。そして、ゆっくり見上げると神社風の服を来た血みどろの人が俺をみて微笑んだ。
『オゥ・・・・・・マイ・・・・・・デッド』
手に持っていた雑巾を床に落とす。
「君の噂はかねがね聞いているよ。ああ、怖がらなくていい。君に危害を与えるつもりは無いからね」
もう危害くわえられちゃってるから。何処に怖がらなくていいような要素がこの人にあるのだろうか。
全身血みどろね?優しく微笑んでも無意味だからね?
「私は石切丸というものだ、。私を手入れしてくれないだろうか・・・」
『い、いですけど・・・』
固まった状態の主は今ピンチです。神社風の人に誘拐されました。場所は手入れ部屋。至急助けてください!清光!
「んで、俺を助けに呼んだと・・・何回俺を呼ぶの」
『だって近侍だろぉ?怖いんだよ!1人だと!いつも一緒にいてくれよ!』
「掃除一人でやるって言ったの誰?」
『・・・』
「ふー、助かったよ、もうすぐ折れそうだったんでね」
『そ、それは良かった・・・じゃあ俺清光連れてお掃除に戻りますね』
「あ、お礼に一つ忠告しておくよ。今夜は三日月、夜中には気をつけてね」
『・・・・・・はい?』
三日月だからなんか変なことでも起きるのか?とか思いながら、俺は清光を連行して行った。
三日月・・・未確認飛行物体でも飛んでくる儀式でも開かれるのだろうか。
287人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:のろすけ | 作成日時:2019年7月7日 21時