審神者という物語は始まっていた ページ2
「A様、大体説明はこんな所で御座います」
『え、1ミリも聞いてないんだけど。』
「言いました。読者様の耳に届いてなくてもA様の耳はちゃんと通過しました」
『読者様も俺にもちゃんと聞かせろや。獣耳モフるぞこのやろー』
「だーかーら、ここはブラック本丸で貴方様は・・・あっ、もっとモフって下さいませ」
『・・・・・・早く重要な部分を言わないと逆方向にモフるぞ』
「あっ、それはやめて!・・・えと、貴方様は後継ぎ審神者《さにわ》になったのです」
『うんうん・・・え”ッ?!』
もふもふ優しく撫でていたが急に大重要部分を聞いてしまってモフ毛を鷲掴む。
お、俺がココの・・・さ、さにわ?
てか、さにわって何?はにわ?嫌だぞそんなの。
ここの家のある意味守り神的な存在になれと・・・。
神様を守る神様って何なの?
「いだだだっ、離してください!」
『あ、ごめん。んで、はにわって何?』
「だーかーら、審神者ですってば!字で書くとこうです!」
何ていうとポンと手の上に出された道具。iPad的な感じのもの。そこには大きく《審神者[さにわ]》
なんて書かれていて。
俺これの事[しんしんしゃ]って読んだわ。一瞬。
『この玄関開けた瞬間に物語は始まるってこと?』
「いや、もう始まっております。勇者殿・・・じゃなくて審神者様」
『そんなつまんないボケ要らないから・・・とりあえず入ろうか』
「ガーン!」
こんのすけは白目で固まった。そんなにショックか。
動かないこんのすけを肩に乗せ、玄関をあける。
ガラッ。
『たのも・・・・・・・・・』
目の前に佇む黒い影と銀色の切っ先が俺を見てニヤリと笑っていた。怖し。
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作者名:のろすけ | 作成日時:2019年7月7日 21時