風呂で寝たら危ない ページ16
沖田side
『･･････現次･･･大丈夫かィ？』
｢･･････だ、だい、だい･･････じょ･･･ぶ｣
俺も汗びっしょりになるぐらい現次は熱を出していた。俺と目の焦点が会っていない。此奴の視線は俺の胸辺りで腕を強く掴まれている。
｢･････････ぜぇ･･･ぜぇ･･･お兄･･･苦し･･･よ｣
『大丈夫だからな、お兄がついてるからな』
こんなのただの疲労で現れる症状では無いという事を気づいた。此奴のシャツはもう透けていて汗がドバドバ出てきて布団にシミをつくる。
『･･････どのくらい熱いんでィ』
｢･･･身体が焼けるほど･･･あと、傷が痛い･･かな｣
身体が焼けるほど･･･？
｢･････････不治の病だから仕方ないんだけどね･･｣
『･･････ふ、不治の病？』
｢もう治らない病気のこと･･･ざっくり言えば･･･ね｣
此奴は言った。死神特有の不治の病･･･と。死神になった代償なのだと･･･。
｢･･････俺のは･･･死んだ前日にそ命日と同じ痛みが身体を襲うっていう･････俺は疲労って呼んでる表向きは･･･死神はみんなある事だよ。まぁ、特別な死神だけだけど･･･｣
そう言って俺の胸に倒れ込む。ほっとけば治るからなんて言われたが勿論ほっとけれるわけが無い。
｢･･････氷水に落として･･･｣
『こ、氷水？！』
｢･･････その方が熱下がる･･･｣
俺は氷をめちゃくちゃ持って指示通り風呂に投げ落とし、更に水をまんぱんにすると現次をゆっくり入れた。
｢あー･････････気持ちぃいい･･･ばばんば、ばんばんばん･･･ぴーひゃらぴーひゃらタッタタラタ･･･｣
謎のおど〇ポンポ〇リンへの変換の弱々しい声がふろ場に響く。屯所の風呂はバカでかく大大大浴場の為今は貸し切り状態。
『気持ちいいかィ？』
｢･････････｣
『･････････あり？現次？』
｢･･･････････････｣
『おい！！』
現次の顔を覗くとゆっくり下へ沈んでいくではないか。ぶくぶくと沈んでいく奴を引き上げると。
｢･････････すやすや｣
『･･･････････死ぬぞ』
｢あいてっ｣
思わずまた死んだのかと思ってデコピンしてしまった。全く此奴には何時も冷や冷やされる。
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Lime(プロフ) - 【死神くんは真選組】めっちゃ面白いです！主人公の過去とかもしっかりしてるし想像力豊か！！僕原作沿いの小説苦手で非原作沿い漁ってたんですけどとてもいい作品に出会えました！！更新ゆっくりでいいので待ってます！ (2022年7月5日 22時) (
レス) @page48 id: 9dc1bcf53d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のろすけ | 作成日時：2019年6月17日 19時
