喧嘩、すんなよ?1 ページ37
銀さんside
今にも突っかかりそうな神楽を後ろで抑え込む。沖田君、まだ何もしてないんだけどな。だけれど何故か神楽は「うぐぐぐ・・・」なんて言って睨むだけにしている。その視線の先には現次君が居て。目を合わせると微笑んだ。
『現次君、うちの神楽ちゃんに何かした?』
現「・・・いえ」
『・・・じゃあなんでこんなに君の事睨んでいるのだろうか。銀さんは知りたい』
神「此奴がいると・・・クソサドと喧嘩出来ないアル」
『え?そんな理由?』
神「私とクソサドが喧嘩してたら此奴が怒ったアル」
あ、あぁ。そうか。俺見てたけど此奴ら(沖田君と神楽)には俺が見えてなかったんだっけ。俺がそこにいること。
現「喧嘩は他人に迷惑かからない所ですればいいじゃないですか」
神「迷惑かからない所でやってもお前が此奴の隣にいるネ!」
現「何でそんなに喧嘩したいんですか」
神「此奴が気に食わないからアル!」
現「・・・・・・・・・」
沖田君は隣で黙ったままで何時もならすぐさま突っかかる所を抑えているようだ。あの後何があったんだ。銀さんは知りたい。
新「ま、まぁまぁ・・・。落ち着いて神楽ちゃん・・・。確かに喧嘩は良くないよ」
神「うるさいアル!黙っとくネ!私は今から此奴ぶん殴るアル!」
現「・・・・・・やりたきゃやればいい。けどこんな所では辞めてね。迷惑かかるから」
神「むぐぐぐぐ・・・・・・銀ちゃん!此奴やっつけるアル!」
『えぇっ?!なんで俺?部外者だよ?』
神「いいからぶっ飛ばすネ!気に食わない奴はどんどんぶっ飛ばすアル!」
神楽は俺を思いっきり現次君に投げつけた。
『うわわ、わわ、わわっ!!』
サッと避ける現次くん。誰も居ない地面に転がる俺。惨めに見てくる通行人。軽く笑う沖田くん。
現「・・・なんでもふ兄投げたんです?自分から来ればいいのに」
神「むぅぅうッ・・・!新八ィイ!メガネ攻撃アル!」
新「うぇあ!?か、神楽ちゃ・・・・・・うわぁぁ!」
新八のメガネが飛んで現次君の頬を掠った。落ちたメガネは通行人の誰かによって粉砕。
新「うぁぁぁ!メガネがァァァ!」
総「・・・どんまい本体じゃない方」
新「本体じゃない方ってなんですか!僕が本体です!」
『・・・・・・げ、現次くん?』
現「・・・・・・なんでしょう?」
メガネに大した危ない箇所はないと思うが当たった所が悪かったのか微かに血が流れていた。
あと、顔がめちゃくちゃ怖かった。
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作者名:のろすけ | 作成日時:2019年6月9日 22時