５８１話 ページ46
ー長谷部くんの部屋にお邪魔した審神者ー
長谷部くん「･･････っ」
「･･････」
長谷部くんは一回俺をガン見して固まる。
すみませんね、なんか。
そして長谷部くんは俺がいなくなるまでそのままなのか未だに固まっている。
「･･･あの」
長谷部くん「っはい！？なんでしょう主！仕事ですか？お休みになられるのですか？それとも長谷部とお散歩ですか？！」
「い、いや･･･」
長谷部くんはいきなり話しかけられて大パニックを起こしていた。主というお方が凄い格好をしている･･･という目だ。
長谷部くん「で、では･･･何でしょう」
「え、えと･･･一緒におやつ食べたいなと･･･お菓子持ってきたんですけど･･･」
長谷部くんは日頃疲れているであろうと思い茶菓子を乗せたお盆を持ってきたのだが。
長谷部くん「ふぇ･･･！？お、俺と･･･！？」
「お、俺とです･･･」
長谷部くんは絶対出さないであろう変な声を出したじろいだ。いや、目の前貴方の大好きな主ですよーっ。
「ちなみに･･････その、主命です」
主命という魔法の言葉を使うと長谷部くんは食べてくれるとみっちゃんが言っていたので言ってみたが。･･･どうだろうか。ていうか普通にご一緒したい。
長谷部くん「はい･･･頂きます」
うおっしゃァァ！！と心で叫ぶが。
「うおっしゃァァ！！」
長谷部くん「･･･っ！？」
という感じに声に出てしまった。
嬉しい。長谷部くんといっしょ。
いや、お母さんといっしょ！じゃないんだけどさ別にさ。
どうぞといいもってきたおにぎりせんべいをバリバリ食してもらうと長谷部くんの背後から桜がグルングルンと回った。
ほんと、それどういう機能？どこから出てんのそれ。
長谷部くん「主、とても美味しいです」
「でしょ！美味しいでしょ！」
長谷部くんは嬉しそうに笑った。
うお、貴重な笑顔。絶対みんなの前では精々微笑むぐらいなのに･･･。俺の前で、こんなに笑ってくれる。･･･差がすごいな･･･。
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作者名：のろすけ | 作成日時：2020年5月17日 14時
