５６８話 ページ33
「うわー、べっとり男士。おめでとうございます」
うわぁ、みんなの目が鋭い。切れてるよ完全に。
まぁ、それが狙いなんだが。
というのも、俺は過保護にされるのが気に食わない。なので、わざと「もう看病してやんない！」とか言わせ、こっちに振り向かせない様にしようとした。
正直、心配されるのが嫌なのだ。むず痒い。
そんなに全員で心配されても･･･困っちゃうなぁ。
「･･････(それに正直、触れられるのが怖いなぁ)」
本丸乗っ取られそうになった時、みんなは操られて俺とこんのすけを襲った。
外見は笑っていても内心はとても怯えてた。
最初に初めてあった時よりも怖く感じた。
それだけみんなを信じてたのか、急に身体を預けたりするのが怖くなった。さっきだって、俺は鶴さんのおんぶを否定した。嫌だと断った。あれは触れるのが怖かったのだ。
清光「どういうつもり？」
「どうもこうも･･･動きたくなって落とし穴作っただけだけど」
鶴さん「俺と一緒にいろとあれほど･･･」
「言ってないし聞いてない」
鶴さん「じゃあ今言った。君は！！怪我人なんだから動く時は絶対言うことだ！というか動いちゃダメだ･･･！」
「･･････っ」
肩をがしっ！と持たれビクッ！と身体が震える。
目の前にいる人は優しい人のはずなのに今日だけ物凄く怖く思える。
さっきのトラウマがフラッシュバックしてきて俺は目を見開き頭を抱える。
「･･････っあ」
鶴さん「おい、どうしたきっ･･･！？」
「触んな･･･っ！！」
バッ！と優しく触れられる手を振りほどき逃げる。
走っちゃ行けないけど走る。
おい、君！！や主！！と叫ばれたが気にせず走り続ける。
それを目撃した巨大こんのすけは俺を止めに入る。
「退け･･･ッ！」
こんのすけ「審神者様？どうし･･･はっ！！」
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作者名：のろすけ | 作成日時：2020年5月17日 14時
