５３６話 ページ1
石切丸さんに座らされお祓いを受ける。
なんだろう。なんで縛ってんだろう？
すると、身体が言うことを聞かなくなり、畳に頭をぶつける。苦しい。
「がっ･･･あぁあっ！」
石切丸さん「やはり･･･主に邪気が入り込んでいる」
「ぃがっ･･･ああぁああっ！！」
絶叫して喉を割くような断末魔が本丸中に響く。
それを聞き付けた刀剣さん達は石切丸さんの部屋の前に来る。何事かと。
三日月さん「何をしておるのだ石切丸！」
石切丸さん「主に邪気が入っていてね。政府のどこかの邪気を吸い取ってしまったようだ」
兼さん「何だと！？」
石切丸さん「とりあえず、皆には戦闘服になってもらいたいんだ･･･主が暴走するかもしれない」
そんなに？と痛みに耐えながら聞いているのだが、段々と視界が黒く染っていく。
その頃には自身の顔、主に右側が時間遡行軍さんみたいに鬼のお面を被るようになっている。半面だけだけど。それでも邪気をめちゃくちゃに出していて。
「ぐっぁあああ！」
石切丸さん「いや、ほんとに･･･暴走･･･するかもしれなっ！！ぐっ･･･！！」
清光「ある･･･ひっ」
主と言われ、振り返るとみんなどよめいた。
おいおい、そんな外見をしとるのかい俺。
「制御･･･きかな･･･ぐっ･･･」
邪気の威力が凄すぎて自分では制御出来ない！と思った瞬間縄が切れた。
「あぁ･･･ぐっ･･･うぁああっ」
いつの間にか木刀と言うよりは黒い邪気の塊が刀になったのだろう。
それを振りかぶると大倶利伽羅さんが自身で防いでいた。
「･･･いっ･･････ぎゃぁあああ！」
大倶利伽羅さん「うーわっ･･･」
塞がれた途端邪気が増して自身から放出する。
周りを見るとみんな戦闘服になっていてよしよし感心感心と思う。
今剣くん「あ、るじさま･･･」
「だ、大丈夫大丈夫･･･主だよ〜あはっ･･･グッ！」
左手を泣きそうな今剣くんにヒラヒラさせると邪気がそれを阻止しようとして心臓の方へ来る。
「グァアアッ！！」
強烈な痛みに倒れ、心臓部位を抑える。
呼吸がっ･･･できない。
右肩から右手までに宿る邪気は威力を増していて俺のエネルギーを吸って大きくなっているようだ。
エネルギーとは霊力。掃除機みたいに吸われてる。
いち兄「主殿！！」
「だ、だいじょっ･･･かハッ･･･はっ･･･あ･･･」
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作者名：のろすけ | 作成日時：2020年5月17日 14時
