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山を少し下ると、話声が聞こえた
冨岡さんかもしれない
そう思った瞬間、急に荒く、取り乱した声が響き渡った
冨岡「生殺与奪の権を他人に握らせるな!
惨めったらしくうずくまるのはやめろ!!
そんなことが通用するならお前の家族は殺されてない。
奪うか奪われるかの時に主導権を握れない弱者が、妹を治す?仇を見つける?
笑止千万!!
弱者には何の権利も選択肢もない
悉く強者にねじ伏せられるのみ!!
妹を治す方法は鬼なら知っているかもしれない
だが鬼共がお前の意思や願いを尊重してくれると思うなよ…?!
当然俺もお前を尊重しない。それが現実だ
なぜさっきお前は妹に覆い被さった
あんなことで守ったつもりか!?
なぜ斧を振るわなかった
なぜ俺に背中を見せた!!
そのしくじりで妹を取られている
お前ごと妹を串刺しにしても良かったんだぞ」
厳しい言葉が飛び交った。
でも、言いたいことは痛いほどわかる。
今は、絶望する暇はないのだと
今していることは、無駄なことなのだと
しかし、打ちのめされ、辛いんだろうという気持ちは分かっている。
その言葉を炭治郎が理解してくれるのかが…
一番の問題なのだけれど…
そんなことを考えるより先に、禰豆子に刀をつきさす冨岡さん。叫び声が耳にはいる。正直私も聞いているだけで胸が締め付けられる
それに反応したのか、炭治郎も冨岡さんに石を投げ、そのまま走り抜ける。
再び石を投げたかと思えば斧で冨岡さんに突っ込む。単純な攻撃だ
……いや、違う
少し上の位置から見ているからかわかる。
炭治郎は斧を持っていない。丸腰だ。
まさかと思い、上に目をやる
斧がクルクル回ってる…
炭治郎が気絶したとき、咄嗟に叫んでしまった
A『危ないっ!!!』
冨岡「っ!」
…危なかった…
そして私は見ていた場所からおり、冨岡の元へと足を運んだのだった
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蜜香(プロフ) - みつきさん» わわわ!ありがとうございます!亀更新になるとは思いますが、頑張ります!今後ともよろしくお願いします!! (2019年10月23日 2時) (レス) id: 2a09ab419b (このIDを非表示/違反報告)
みつき - おもろいですね応援してます。頑張って下さい (2019年10月22日 22時) (レス) id: 07d3d3da7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蜜香 | 作成日時:2019年9月13日 3時