【twst】オクタヴィネルのイカ様

墨吐き 21 ページ22

・









担がれたまましばらく移動した。









『フロイド…？ジェイド…？』






「あぁっ！もう！俺達に好きって気持ちを伝えてって言ったけどあそこまでやれなんて言ってない。」





「あれはやりすぎです。もしかして、求愛行動ですかね。」









匂い的にフロイドとジェイドの部屋だと思うんだけど……









『ごめん……色々考えた結果あーゆーことになった。…………やっぱり気持ち悪いかな……。』









「何言ってんだよ……」









後ろからフロイドに抱きしめられる、
その後すぐジェイドからも抱きしめられる。









「僕達はとんだ勘違いをしていましたね。貴方が僕達に向ける好意は友情かと……」







『それに気がついたのはお前達に言われて考えてから。だから、ついさっきだね。いつの間にかお前たちに惹かれてた。』









それとさっきから気になっていたんだが……









『ねぇ、当たってる。』



「当ててんの。」


「あれを見せられて平気な訳ないじゃないですか。」









なんで俺こいつら好きになったんだ……？









『なーんかなー初めて会った時お前たちとは絶対に関わらないと思ってたんだけどな。』









「それは僕達も同じですよ。あんなに白くて美しい人魚と仲良くなれるだなんて出会った当初は思っていませんでしたよ。」









『ん？？え、なにそれどういうこと。』









「Aはー、周りから美しすぎるから近寄れないとか、近ずくのは烏滸がましいとか言われてたんだよ？」





『え、イカの人魚が珍しいから避けられてたんじゃないの？』









2人はいきなり笑いだした。









「僕達はエレメンタリースクールの時に貴方に一目惚れしてたんです。」






「初恋キラーとかいわれてたよね。」









初恋キラーとは……？？！？









『え……つまり？お前たちはエレメンタリースクールの時から俺の事を狙ってた？？』





「ウツボは相手のところに通うので」

「執着心〜！」









結局俺はこいつらの思い通りってことかよ。









しかし先程からフロイドとジェイドがブツを押し付けてくる。
やめろ、こっちまで変な気になる。





やっぱり恋人ってこういうことするんだろうな……









『まて、落ち着け。目が見えるようになってからだ！それまでは手を出すな！！』





我ながら失言をしたな。

墨吐き 22→←墨吐き 20

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す