視線 8 ページ10
「研磨先輩、よくここ来るんですか?」
私がそう聞くと研磨先輩は鋭い視線を私に向ける
孤爪「俺が来るように見えるの」
「連れてきてくれたから、普段から来るのかなって思って」
席をとった私達は財布だけ持ってショーケースの前に移動した。
目の前にはすごく綺麗なケーキ達。
私がどれにしようか悩んでいたら、研磨先輩は小さい声で呟いた。
・
孤爪「…好きそうだと思ったから」
私は思わず研磨先輩を見る。
また耳を赤くする先輩。
「え、私のため?」
孤爪「だったら悪い!?俺もう決まってるから、早く選んで!」
「何でキレてるんですかw」
・
私はティアラがのっている可愛いチョコレートケーキを、
研磨先輩はアップルパイを頼んだ。
「研磨せーんぱい!一口いりますか?」
私がふざけて聞くと
孤爪「いらない」
「ちぇっ」
通常通りの研磨先輩。
凄く距離が縮まった気がしたけど、気のせいだったのかなぁ
孤爪「部活、嫌じゃないの?」
ココアを飲んでいた最中、研磨先輩は私にそう聞いた。
「?」
孤爪「最近、元気ないから」
研磨先輩の優しい、柔らかい部分が見えた気がした。
先輩はただの気まぐれかもしれない。
でも、嬉しかった。
・
・
でも、私は言えない。
「部活、楽しいですよ!
元気なく見えたのは…何でだろ。
でも、今日研磨先輩がここに連れてきてくれて、元気です!」
私に全てを曝け出す勇気は無くて、胡麻化してしまった。
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テト(プロフ) - ニヤニヤしすぎて唇の皮切れた、、、けどまだニヤニヤが止まりませんw (3月26日 3時) (レス) @page14 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梶屋碧 | 作成日時:2024年3月19日 11時