視線 5 ページ6
…バレている。
今まで誰にもバレていなかった。
でも、この人には気付かれた。
「あ、あの…!黙っててください!!なんでもします!!」
・
・
負けた。
またあの人に負けた。
「マネージャーやらされます。AAでぇす…」
黒尾「覇気がねぇなぁ、Aちゃん」
私はクロ先輩を睨みつけた。
するとクロ先輩は私の耳元で囁く。
黒尾「バラされたくは無いんだろ?」
私は唇をぎゅっと噛んだ。
・
・
昔のことは思い出したくもない。
苦しかった毎日。
メイクも覚えて、練習して、喋り方も変えて、
私なりに頑張った筈だった。
まさか、クロ先輩に見抜かれるとは思ってもいなかった。
クロ先輩の幼馴染って言ってたから、もしかしたら研磨先輩も知っているのだろうか。
なんて思われるかな。
嫌われちゃうかな。
グルグルと嫌な妄想が繰り拡げられる。
やっぱり私は変わっていない。
涙が出そうになって喉の奥がぎゅっと痛くなってきた頃、
孤爪「大丈夫?」
珍しく、私の顔を覗き込んでいる研磨先輩。
「え…、」
孤爪「どうせクロが無理矢理誘ったんでしょ、無理しなくていいよ」
研磨先輩は私にそう言って少し微笑んだ。
「え、好きです。結婚してください。」
孤爪「それは無理」
そんな私達を黒尾先輩が見ている事を、私の目には映らなかった。
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テト(プロフ) - ニヤニヤしすぎて唇の皮切れた、、、けどまだニヤニヤが止まりませんw (3月26日 3時) (レス) @page14 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梶屋碧 | 作成日時:2024年3月19日 11時