黒尾「研磨も健全な高校生ですよ？」【孤爪研磨】 (ページ11)

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視線 9 ページ11

【黒尾side】

研磨がAと一緒に寄り道をするもんだから、俺は珍しく一人で帰っていた。

中々新鮮で、最寄り駅の駅前でコンビニに寄ろうとしていたその時、

黒尾「おいおい、あいつ良いのかよ…」

少し前に出来たカフェで研磨とAを発見。

手元を見るともう既に食事は済んでいる様子。

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黒尾「ちょっと、ここ最寄り駅ですけど、長居してて良いんですかぁ？」

俺が頭上から話しかけると、その瞬間にさっきのキラキラしていた笑顔とは想像できないくらい顔を歪めたA。

いや、こっちは心配してるんでしょうが。

「何ですか」

黒尾「いや、帰ったら？」

もうすぐ部活や塾やら終わった高校生達が帰ってくる時間帯。

俺は良かれと思って言ったが、とんでもない勘違いを生んでしまった。

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孤爪「クロ、Aさんいじめてるの？」

黒尾「え？」

孤爪「Aさん、クロと喋る時だけすごい辛そうな顔するから」

Aにどうにか言ってくれと目線を送るが、本人は俯いて

「研磨先輩、ご馳走様でした」

そう言い放って走って帰ってしまった。

誤解は解けるはずもなく、

孤爪「クロ、新入生いじめは良くない」

黒尾「…ソウデスネ」

あいつ、研磨には言わないのか。