後輩 28 ページ31
「ん…あれ?」
目を覚ますと真っ暗な教室。
そっか、私寝ちゃって教室に運ばれちゃったんだ…。
「クロかな、ばーか」
夜久「俺なんですけど」
「!?」
声のした横を見ると、夜久先輩がいる。
部屋を見渡すけど私と夜久先輩の二人きり。
ものすごい至近距離だけど、それよりも月に照らされてる先輩が綺麗すぎて見惚れてしまう。
夜久「お前、すごい軽かったけどちゃんと飯食ってんのか?」
「え!?先輩が運んだんですか!?」
夜久「え、嫌だった?」
「いや…嬉しいです」
久し振りの二人きり。
邪魔が入らない中で時計を見るとまだ深夜の1時。
どおりで眠いわけだ。
私が目をこすると夜久先輩は優しく頭を撫でてくれた。
夜久「一人で寝れるか?」
「え…」
夜久「この部屋すげぇ寂しいからさ、もし嫌じゃなかったら一緒にいるよ」
「嫌じゃないです…一緒にいて下さい…。」
恥ずかしくて少し俯いていると、夜久先輩は先に寝転がった。
夜久「ほら、おいで」
どうやら腕枕をしてもらえるらしい。
私は黙って夜久先輩の伸ばした腕に頭を置く。
心拍数は増すばかり。
さっきまで少し眠かったのに、夜久先輩の温度を感じて心地良くても眠気が来ない。
「夜久先輩、起きてますか?」
夜久「…どうした」
大好きな声が頭上から聞こえる。
・
・
「何で前みたいにしてくれないんですか」
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梶屋碧(プロフ) - ピトーさん» 早速コメントありがとうございます!新作も出す予定なので、乞うご期待ください! (2月29日 1時) (レス) id: 23333510d7 (このIDを非表示/違反報告)
ピトー - 初めまして。中の人が変わってるとは思いませんでした!それぐらい自然でした!最近梶屋さんを知って読んでました。これからの梶屋さんも応援してます!どっちの梶屋さんも頑張ってください! (2月29日 1時) (レス) @page21 id: eb9b3fe513 (このIDを非表示/違反報告)
しおきゃらめるぱふぇ - 中二病ってる人おおくね?てか面白すぎね? (2021年8月4日 23時) (レス) id: c7f2f9aa97 (このIDを非表示/違反報告)
りおん。(プロフ) - 厨二って凄いなぁと個人的に思いました (2021年2月23日 7時) (レス) id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
サイバーガール(プロフ) - 早く続きを読みたいです〜`‐ω‐´) (2016年8月15日 17時) (レス) id: c2aaad7b3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梶屋碧 | 作成日時:2014年12月12日 17時