夜久「暇してる健全な高校生、構えよ」【夜久衛輔】

後輩 23 ページ25

あの衝撃的な一日からもう2週間が経つ。









首元の痕ももう消えてしまった。










何事も無かったかのように過ぎる毎日。





今日も私はバレー部に来ていた。










黒尾「現れたな！貴様っ...！」





「ふっふっふ。漆黒の闇に誘い、今...！！時は満ちた...！」




黒尾「くっ...！やはり、俺では...！」





灰羽「大丈夫ですよ！！俺の猫目に任せて下さい！！」





「リエーフ、猫目は違う。」





灰羽「えぇ！？くらえ！リエーフビーム！！」





黒尾「それもなんか違う」










新しい手下も増え、賑やかな日常を取り戻しつつある。






クロとの関係も元通り。








でも、夜久先輩は前みたいに私を気にかけてはくれない。










・










まるで、私なんか目にうつってないみたいだ。










前みたいに、怒ってもくれない。









怒らるのは私じゃなくて










夜久「おぃ！！リエーフ！！準備しろ！！」












リエーフだけ。






もうすぐ夏休み。




中々会えなくなるのに、話せないままだ。











黒尾「A、待っててな」










そして誰も私の元からいなくなり、直井コーチの隣に座り込む。











スマホゲームを開く。




つまらない時間が始まった。









...と、思ったが












直井「ねぇ、Aちゃんって部活入ってないんだよね？」





「...？はい、でも私に部活は無理ですよ？続かないし...。」





直井「入れって訳じゃないんだけど、手伝いしてくれない？」






「手伝い...？」

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